暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Myth4果て無く旅せし魔導書〜Grimoire des nachthimmeL〜
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達の子孫もその中に入っているはずだ。
「お待ちしてましたよ、オーディン先生、アギトちゃん」
中庭に出たところで、一人の少女が駆け寄ってきた。ルファだ。15歳の少女で、金色のボブに少し猫目な紫色の瞳。服装はもちろん白のワンピースにエプロン。そのルファの他にモニカ、そして・・・
「オーディンさん♪」
「やあ、シュテルンベルク卿。今日は一緒に昼食が出来て嬉しいよ」
「もう、シュテルンベルク卿と呼ばないでくださいって言ってるじゃないですか」
エリーゼ。エリーゼ・フォン・シュテルンベルク男爵。
半年前のクラウスの明言通り、彼女は父の後を継ぐことを許されて男爵となった。茶色い長髪は今では束ねることなくサラッと流している。それに顔立ちがどこか大人びた気がする。そして高貴さが漂う赤いドレス。エリーゼはフリルの多いそのドレスを鬱陶しく思っているが、アンナがどうしてもと聞かないため、渋々着ている感じだ。まぁ似合っているから良いんじゃないか、とは思う。うん。
「エリーゼ様、貴女は仮にもこの街の長であり男爵ですから――」
「アンナ、わたしを様付けして呼ぶのも禁止っ。というか一週間に一回はやってるよ、このやり取りっ!」
もう1人はアンナ。エリーゼの幼馴染であり従者であり、そして執政補佐。
浅葱色の長髪はサイドアップ、灰色の瞳は若干鋭い。服装は半年前から変わらず
使用人
(
メイド
)
服・・・というよりメイド服型の騎士甲冑だ。毎日十数時間、騎士甲冑を維持している。魔力運用が半端なくうまい証拠だ。
「はいはい。エリー、判ったから振る舞いには気を付けてね」
「絶対一週間後に同じこと言うし」
ムスッとしていたエリーゼだったが、すぐに私とアギトに微笑みを向け、「ほら、オーディンさんもアギトも座って」と席に勧めてくれたため、私に用意された食器のある席に座る。そしてアギトは彼女専用の席へ。アギトの大きさに合わせて私が作った椅子に座り、テーブルに並べられた食器によそわれた料理を見て目を輝かせている。さて、全員が席に着いたところで、昼食を始める。む、今日もまた美味いな、アンナの料理は。負けているかもしれない・・・。
†††Sideオーディン⇒????†††
アギト。それは、あたしの名前だ。マイスターが付けてくれた、あたしだけの大切なモノ。
七騎の融合騎プロトタイプの中で一番の
がらくた
(
クルム
)
って呼ばれて蔑まれていたあたしに光をくれた大事なマイスターは、不思議な人だった。あたしが傷つけられたら怒ってくれたり、友達になってくれたりとか、果てには名前まで付けてくれた。すごく嬉しかった。この人にずっとついて行こうって思えるほど。
そんな不思議なマイスター、この街アムルの長エリーゼさん、その補佐官のアンナさん、2人の親友で
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