暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Myth4果て無く旅せし魔導書〜Grimoire des nachthimmeL〜
[14/14]

[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話
わった。ザフィーラへと視線を戻したモニカが「おおっ、本当に狼になった! すごいすごい!」と駆け寄って、ザフィーラに抱きついた。

「もふもふだぁ〜?・・・・zzz」

「寝たっ!? ちょっとモニカ、寝ちゃダメだって!」

「んにゃぁ〜、寝てないよぉ〜」

モニカはエリーゼにそう言ってザフィーラから離れ、「強敵だった〜」と額を袖で拭った。彼女は一体なにと戦っていたんだろう。あぁ眠気と戦っていたのか・・・? ザフィーラはただ無言で佇むだけだ。やはり表情がサッパリ読めない。

『気を悪くしたのならすまん、ザフィーラ。彼女は悪気はないんだ』

『いえ、今の気持ちを何と申せばよいのか判らぬのですが、気を悪くしていないことには間違いありません』

初めての体験だからか、感情が追いつかず戸惑っているのかもしれないな。ザフィーラの元へと歩み寄り、フサフサの頭を撫でる。人間形態時では考えられないな。近くに居たヴィータの頭も髪を乱さないように撫でると、ヴィータは当惑の目を向けてきた。おお、手を払われない。

「じゃあエリーゼ、アンナ、モニカ、ルファ。シグナムとシャマルとヴィータを頼むぞ」

「はいっ。それではこちらへどうぞ〜♪」

エリーゼ達とシグナム達を見送る。最後までヴィータは困った顔してたな。ベッドの上に置いておいた、悲しみに満ちている“夜天の魔導書”を手に取る。私が解放するわけにはいかない。そう、“夜天の魔導書”を解放するのは、私ではなくはやての役目だからだ。

「ザフィーラ」

「はい、我が主」

「若輩の身だが、これからよろしく頼む」

それまでは、出来るだけ守護騎士たちのその悲しみを和らげていきたい。それが今代の主である私の役目だと思うから。




[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ