暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Myth4果て無く旅せし魔導書〜Grimoire des nachthimmeL〜
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わった。ザフィーラへと視線を戻したモニカが「おおっ、本当に狼になった! すごいすごい!」と駆け寄って、ザフィーラに抱きついた。
「もふもふだぁ〜?・・・・zzz」
「寝たっ!? ちょっとモニカ、寝ちゃダメだって!」
「んにゃぁ〜、寝てないよぉ〜」
モニカはエリーゼにそう言ってザフィーラから離れ、「強敵だった〜」と額を袖で拭った。彼女は一体なにと戦っていたんだろう。あぁ眠気と戦っていたのか・・・? ザフィーラはただ無言で佇むだけだ。やはり表情がサッパリ読めない。
『気を悪くしたのならすまん、ザフィーラ。彼女は悪気はないんだ』
『いえ、今の気持ちを何と申せばよいのか判らぬのですが、気を悪くしていないことには間違いありません』
初めての体験だからか、感情が追いつかず戸惑っているのかもしれないな。ザフィーラの元へと歩み寄り、フサフサの頭を撫でる。人間形態時では考えられないな。近くに居たヴィータの頭も髪を乱さないように撫でると、ヴィータは当惑の目を向けてきた。おお、手を払われない。
「じゃあエリーゼ、アンナ、モニカ、ルファ。シグナムとシャマルとヴィータを頼むぞ」
「はいっ。それではこちらへどうぞ〜♪」
エリーゼ達とシグナム達を見送る。最後までヴィータは困った顔してたな。ベッドの上に置いておいた、悲しみに満ちている“夜天の魔導書”を手に取る。私が解放するわけにはいかない。そう、“夜天の魔導書”を解放するのは、私ではなくはやての役目だからだ。
「ザフィーラ」
「はい、我が主」
「若輩の身だが、これからよろしく頼む」
それまでは、出来るだけ守護騎士たちのその悲しみを和らげていきたい。それが今代の主である私の役目だと思うから。
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