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Myth4果て無く旅せし魔導書〜Grimoire des nachthimmeL〜
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の意味も込めて残ってもらわないと」って呟いたような気がしたが、上手く聞き取れなかったから自信は無い。

「それではまず、シグナムさん達の服装からどうにかしないといけないよね・・・。暖かいとは言えそんな薄着ではダメです。アンナ、モニカ、ルファ」

「ええ、判ったわ」「はいっす〜?」「うん、判った」

エリーゼが指を鳴らすと、アンナとモニカとルファの目が光った、ように見えた。そして正座したままのシグナム達(私もだが)に歩み寄って行く。「シグナム達をどうするんだ?」と訊くと、エリーゼは「もちろん服を見繕うんです」と胸を張った。それは良い。生活を始めるにはまず服からだな。女性の服は同性に任せるべきだ。

「それは助かるよ。私がお金を出すから少し待ってくれ」

立ち上がって、財布のしまってある執務机へ向かおうとした。しかし「えへへ、これはわたしからの贈り物ですよ〜?」とかなり上機嫌なエリーゼが止めてきた。

(うん? 今回のどこに良い事があったんだ?)

小首を傾げていると、『あの、主オーディン、我々はどうすれば・・・?』とシグナムから困惑に満ちた念話が来た。見れば、全員が戸惑っている様子だ。ヴィータなんかアンナに丁寧に髪を触られて、どうすればいいのか判らずビクビクしている。

『そうだな。君たちのことや私のことは後でゆっくり話そう。だから今は彼女たちに従って、服を選んでもらっておいで』

『服を、ですか? しかし我らにそんな物――』

『拒否権は無いぞシグナム。これから共に過ごすんだ。日常生活を送るためには服は必要だろう? まさかその薄着だけで十分とか思っていないだろうな?』

『あの、本当によろしいのでしょうか? 私たちヴォルケンリッターは人では――』

『シャマル、拒否権は無いと私は言ったぞ。いいから今は素直に従ってくれ。せっかくの美人なんだから、着飾らないともったいないぞ』

『え?・・・あ、ありがとうございます・・・』

シグナムとシャマルが美人だというのは以前から思っていた事だ。ヴィータは生意気だが可愛らしいし、ザフィーラは男前だ。あ、そう言えばザフィーラは服を着るのがあまり好きではなかったよな。ザフィーラを見ると、ルファに耳や尾をいじられていた。一見無表情だが、困っているなあれは。まずは『ザフィーラ。君は服はどうする? その耳と尾は飾りじゃないんだろ?』と確認を取る。

『はい、我が主。我は守護獣です。出来れば服飾など無く、守護の獣――狼の形態で過ごしたいと』

「『判った』すまない、ルファ。彼は守護獣と謳われる者で、普段は――と言うより本来は狼の姿なんだ」

「「「「へ?」」」」

エリーゼ達の視線が一度私に集中する。アンナですら呆けているな。その間に、ザフィーラの姿が狼の姿へと変
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