暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Myth4果て無く旅せし魔導書〜Grimoire des nachthimmeL〜
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国境近くでね。だからかよくちょっかいを掛けてくるんだよ。そして私が迎撃に当たっているんだ』
シャマルの念話にそう答える。イリュリアと守護騎士の関係は・・・知らないな。まぁイリュリアはかなり古い歴史を持つ国と教えてもらったから、“夜天の魔導書”が知っていてもおかしくないだろう。とここで『主オーディンはイリュリアと戦ってるって事ですか?』とヴィータが訊いてきた。
ヴィータが敬語・・・。駄目だ、鳥肌が立った。あとで敬語を直すように言おう。とりあえず『そうだ。君たちはイリュリアと何か因縁でもあるのか?』と訊き返す。答えたのは『はい、少しばかり』シグナムだった。
「そうだったんだ・・・よかったぁ。そっか、戦友かぁ・・・」
「私は信じてたよ。オーディン先生のこと」
「嘘を言わないモニカ。真っ先に疑ってたのはモニカでしょ」
「全員が疑ってかかってわよ、オーディンさんのこと」
エリーゼ達が肩を寄せ合って反省会を開き始めた。誤解が解ければいいんだ、本当に、うん。でも最後に「けど、どうして黙っていたんですか、彼女たちを呼ぶことを?」というエリーゼの問い。私は「確実に来てくれる保証が無かったからだ」と即答。本当に偶然だしな。
「そうだ、エリーゼ。半年前に私が運ばれたあの別宅を使わせてもらっていいか?」
「あの別宅を、ですか? 修復も終わってますからいつでも入れますけど・・・どうしてですか?」
「仲間が増えたからな。これ以上君やアンナに世話になるのも申し訳ない。だから私たちはあの空き家へ引っ越すことにするよ。あ、でも医院の方はこのまま残し――」
「ダメですッ!!」
「てくれると・・・・?」
エリーゼが大声で反対してきた。私だけでなくアギトとアンナ、それにモニカとルファもビクッとなる。肩を震わすエリーゼに「えっと、それは別宅を使ってはいけないってことか?」と尋ねる。すると「そうではありませんっ。屋敷に残れば良いじゃないですかっ。4人くらい増えても問題ないですっ!」と詰め寄ってきた。
空き家を使うことに反対するのではなく、引っ越すことに反対だったわけだ。だがすでに私とアギトの2人をほぼ食客(一応働いてお金を入れているが)を受け入れてもらっているのに、さらにシグナム達を住まわせてくれ、と言うのも気が引けた。
「いいですか。これは、アムルの長であるエリーゼ・フォン・シュテルンベルクの名に於いての命令ですっ。オーディンさんとアギト、そしてシグナムさん達はこの屋敷で一緒に暮らすことっ、拒否権は無しですっ!」
そこまでハッキリと言われてしまってはもうどうしようもなく。私は「これからも世話になるよ、エリーゼ」と握手を求めると、エリーゼも「どんと頼って下さい♪」と応じてくれた。あと、「間違いがあったら困るし、監視
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