暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Myth4果て無く旅せし魔導書〜Grimoire des nachthimmeL〜
[11/14]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
。はやてと出逢う前の守護騎士たちは、本当に感情の出が小さいんだな。
『シグナムに、シャマルに、ザフィーラに、ヴィータ、だな。判った。私はオーディン・セインテスト・フォン・シュゼルヴァロードだ。よろしく頼む』
『あ・・・はい、よろしくお願いします、我が主オーディン』
シグナムが呆けたような声で応じた。こういう自己紹介すらしたことがないのか。
「それは本当なんですか? えっと・・・」
「髪を後ろで結っているのがシグナムで、短い髪の彼女がシャマル。彼がザフィーラ。で、最後のこの子がヴィータだ。全員が腕に憶えのある騎士だ」
名前を言い淀んだエリーゼにそう教える。そしてシャマルが「本当です。私たちは主オーディンの下で共に戦った戦友です」とエリーゼの疑問に答えた。その返答に対してモニカが「主オーディン? オーディン先生との関係は単なる戦友だけ?」と小首を傾げる。もうこの娘は、もうっ! 頭を掻き毟りたい。とりあえず誤魔化しを、と思っていたら、
「無論だ。我らは主オーディンに剣を預けた身。ゆえに主オーディンを我らが主と言っても過言ではない」
シグナムのフォロー。心の内で、感謝に頭を下げる。
「ではオーディンさん。なぜその戦友である彼女たちがここに居るのですか? この戦乱の時代に於いて、世界を渡る術など早々ありません」
「ん? あぁそれなら私と同じだよ。単独の世界間転移だ」
単独の次元転送魔法。ベルカ式の一般的魔法ではなく、守護騎士プログラムの特殊魔法だ。すでに私という異物がベルカに現れているため、アンナは「そうですか」とすぐに引いてくれた。そして、アンナの問いに含まれていたもう一つの疑問への返答を告げる。おそらくそれが、エリーゼ達の一番に知りたいことだろうからな。
「それから、死神騎士団を潰してから今日までに三度もラキシュ領へ侵攻を掛けてくるイリュリアへ対抗するために呼んだんだ」
完っっ全な嘘。でもそろそろ安定した助力が欲しいと思っているのは事実だ。この半年間に三度も国境を攻め込まれた。その都度、クラウスが手配した新しい国境警備騎士団と一緒に潰している(とは言っても、空からの私独りによる殲滅が九割)んだが、少々苦しくなってきた。
そして、その三度のうちの一戦の最中に、エリーゼ達には言っていないが記憶を1つ失っている。何を、そして誰を忘れたのかは判らないが、頭痛と胸痛を起こした記憶と喪失感を得た事だけはハッキリ憶えている。だから私と同じように陸空両面での協力者が欲しかった。それがまさかシグナム達ヴォルケンリッターになるとはな。世の中判らないものだ。
『イリュリア・・・。我が主オーディン。今、イリュリアと申しましたか?』
『シャマル? ああ、いま私たちの居るアムルと言う街は、イリュリアの
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ