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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Myth4果て無く旅せし魔導書〜Grimoire des nachthimmeL〜
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が2つ以上」

「彼の伝説に出てくる英雄様の特徴にそっくりだろ?」

「再誕神話の大英雄・・・神器王ルシリオン、か。偶然で片付けるには特徴が一致し過ぎているが、まず有り得んだろうな」

「俺もそう思うけど、実際、当時存在してた一族の子孫だって噂の奴らがそこらじゅうに居るし、気になるんスよね。盟友ウルリケ然り、盟友ゲルト然り、聖王家の番犬然り、シュトゥラ王家然り」

「だからその男もルシリオンの子孫だと? ルシリオンは他世界の王であり、その世界も滅んでいる。血族が生き残っている可能性はない」

「いや、そうだったら面白いなぁと。まぁ結局、正体が何であっても面白そうな奴だって事が重要なんだよな」

「悪い癖だな、盟友ファルコ。強敵に闘志を漲らせるのは結構だが、相手は単独で一個騎士団を潰すような男だ」

「油断はしませんから安心を。というわけでちょっと挨拶に行ってきますわ。負けっぱなしなんて許されない。イリュリアン・リッターの意地と誇り、見せつけてやりますよ」

「卑怯な言い方だな。・・・いいだろう、行ってこい。盟友ファルコ・アイブリンガー及び地駆けし疾狼騎士団(フォーアライター・オルデン)の出撃を、イリュリア騎士団総長グレゴールが許可する。念のため、融合騎プロトタイプ、ヌル・ヌル・ヌル・フュンフを連れて行け。技術部への許可は私が取っておく」

了解(ヤヴォール)

そうして二人は明かりの少ない薄暗い廊下を進む。

†††Side????†††

「――はい、治療完了です。もう無茶しないでくださいね」

「はい。ありがとうございました、オーディン先生」

「はい、お大事に。・・・・ふぅ」

患者であるご婦人の診療を終え、診察室を後にするのを笑顔で見送る。パタンと扉が閉まったのを確認して、カルテに主要症状や処方方法を書き記す。

「オーディン先生、お疲れさまでした〜。午前の診察は先程の患者さんで終わりですよ〜♪」

とそこに、元気よく扉を開けて入ってきたモニカがそう報せに来てくれた。モニカは18歳の少女で、オレンジ色の長髪はふんわりおさげ、青い双眸はとろ〜んと柔和、放つ雰囲気はフワフワでホワ〜ンだ。服装は純白のロングワンピースにエプロン。清潔感重視の格好だ。
そんなモニカの後に続いて、

「マイスターっ、お疲れさまーっ♪」

元気の良い労いの言葉を言いながら入って来たのはアギト。30cmほどの小さな彼女は、ベルカで言えば融合騎、ミッドで言えばユニゾンデバイス、と呼ばれる存在だ。アギトもまたワンピースとエプロン姿。看護師手伝いとして、自ら進んで着ている服だ。今より数百年後、ルーテシア達と一緒に行動していた時の服装からは考えられない清楚さだな。

「ありがとう、モニカ、アギト。そう
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