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ソードアートオンライン ~黄昏の流星群
1話 星なき夜のアリア
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かい?」
彼は苦笑したあと、
「どうやって気づいたのか教えて欲しいね。」
「あなたはあの日、1番最初に広間を出ていった。それを見ていた。」
「よく見ていたな」
「自分で責任取れよ。あれだけの人を騙したんだから。」
「分かってる」
何か思いつめたような表情だった。まだ違和感が取れなかったが彼は大丈夫だろう。

そしてそのときボスは倒れ、みんなから勝利の雄叫びが上がった。

だがそのとき、お前、ベータテスターだろ! という声が上がる。キリトに向けてのものだ。

「ディアベルさんが突っ込んだとき相手が違う技使うこと知っとったやないか!」

そういえばそうだ などという声が上がる。
このままではまずい、ベータテスターを対象にしたキリトへの糾弾が始まってしまう。

「ハッハッハッハ」
? キリトが変な声で笑い出した。

「ベータテスターだって?俺をそんな奴と一緒にしないでくれ。βテストに選ばれるのはたった千人、その中にゲーマーが何人いたと思う?大半はレベリングのやり方も知らない素人ばっかだったぜ。今のお前らの方がまだマシさ。
俺は誰も登っていないような層まで登りつめた。相手が使うスキルを知っていたのももっと上の層であのスキルを使うモンスターと散々戦ったからだ。」
「そんなんもうチーターやん」
そして反感の声が大きくなり、「チートのベーター、ビーターだ。」
「ビーター、いい名前だな。それ、これからはベータテスターごときと一緒にしないでくれよ。二層のマッピングは俺がしといてやるから、」

「待て!俺もベータテスターだ。ついていくよ」


なんとそう言ったのはディアベルさんだ。キリトも含めて皆、困惑の表情を見せている。

「俺もこいつと同じくらい高い層まで登ったとおもう。
さっきのはこんな低い層であのスキルを使うやつなんていないと油断しただけだ。俺がお前らを率いたのはお前らを強くするためじゃない。単に人数が多い方がいいだけだ。
俺は1番最初にあの日、広間を出て全員見捨てたからな。
少しぐらいはたすけようかと思っただけだ。初見のMOBに殺される覚悟があるやつはついて来い。」


おぉっ。覚悟は決まってるようですね。
なかなかいい責任の取り方だ。見上げた魂だな。

フードの子(今はフードを取りめっちゃかわいい女の子だけど)がキリトと何か話している。

何はともあれ、これで一件落着みたいだな。

ま、キリトが1番混乱してるみたいだけどな。
ディアベルさんは笑顔だからいっか。

疲れた。早く宿屋帰って寝よう。




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