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魔法科高校の有能な劣等生
ナンバーズ落ち
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まるで悲しんでいる時にあえて笑い、悲しさを吹き飛ばす
それが今の無月から感じられる。

「まさかこの魔法科高校に入学していたとは、よく学校側が許可したものだ。」

「その言葉、入学してはいけなかった。
そう聞こえるが?」

「いえ、そうとは言いません。
ですが、少々意外とは思っています。」

同じ一年なのに何故か敬語で話し合い睨み合う。
まるでお互いが心を読み合っている、そう思える程の重々しい空気
その中で同じウィード同士が笑いながら続ける。

「まて、司波
ナンバーズ落ちとは一体なんだ?」

ナンバーズ落ちと言う言葉が気になり事情聴取では無くなっている事に
気付いていないのか、それともこれが事情聴取と言う事すら頭から消えているのか
そもそもそれすらもう消えているのかはあえて言わずその司波と言うウィードは言う。

「かつてはナンバーズと同等の力を持った家系ですよ。
身に黒いサイオンの光を纏い自身に魔法の起動式を展開させ周囲に存在する魔法の術式、起動式を全て打ち消す。
本来ならそんな事は有り得ませんが、無月の家系は生まれつき特殊な力を持って産まれてくる様で
今の科学の力を持っても解析不能、まさに生まれつきの天才とも言えますね。」

無表情でウィードは語るがそれを聞いた無月は無表情では無く
何となく悲しい顔をしていた、だが、それを噛み締め無月は動く。

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