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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Myth2この地にて友となる君に名を贈る〜ReunioN〜
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いった。ここで最後の一手を打つ。

――鋼の軛――

ザフィーラの使っていた古代ベルカ式の捕縛魔法・鋼の軛を発動。地面から拘束条を突き出させ、捕縛結界の対処に追われている奴の四肢を突き刺す。

「んだとぉっ!?」

非殺傷設定としたから人体に傷は付かない。宙で磔になった奴に歩み寄る。さて、どうやってアギトを引っ張りだそうか。と思ってたところで奴は「融合解除!」と告げた。ユニゾン解除で起こる発光で目の前が白くなる。すぐにバックステップで後退。

――捕獲輪――

ガクッと体勢を崩してしまう。視界が戻ったところで原因を視認。炎のリングバインドだ。奴は「いいぞ、プロトタイプ!」とアギトを褒める。アギトは無表情で「有難う御座います(ダンケ・シェーン)」と応じた。こんな奴に礼など言う必要ないだろうに。

――ブレネン・クリューガー――

アギトは続けて炎球を放ってきた。しかし狙いが甘く、直撃コースはない。直撃する前にバインドを破壊しないとな。念のために戦闘甲冑の防御力を上げる。その間に奴が鋼の軛から脱出した。それには正直驚いた。まさか抜けられるとは思いもしなかった。
奴は「対拘束魔法くらい修めているぜ。拷問官としてな」と肩を回している。こちらとしてもすぐにバインドを破壊できる。もう少しで、というところでアギトの攻撃がバインドに直撃した。右腕と左足のバインドが壊れた。あとは簡単に残りのバインドを自力で破壊する。

「このがらくた(クラム)がぁッ!」

奴はそう怒声を上げてアギトを殴った。小さな悲鳴を上げてアギトは地面に真っ逆さまに落ちた。奴はすぐさまグッタリとしていたアギトを拾い上げ、握り潰すほどの力で締め上げた。苦しむアギトに「何やってんだテメェはっ! 折角捕まえたのに逃がしてんじゃねぇよッ!」とさらに怒鳴る。アギトは「ごめんなさいごめんなさい」と繰り返して謝った。完全に怯えている。今までどんな辛い処遇を受けたのか。

「忘れたのかっ? 死んででも役に立てってことをっ。チッ、役立たずはもう要らねぇよっ!」

奴はアギトを地面にもう一度叩きつけようと腕を振り上げた。それ以上は見過ごせない。いや、アギトが外に出た時に救い出すべきだった。

「やめろっ!」

具現した“グングニル”を投擲、標的はアギトを掴んでいる左腕。気付いた奴が右手に持つ“ピュロマーネ”で“グングニル”の迎撃に入る。が、デバイスと神器では勝負にならない。“グングニル”は“ピュロマーネ”の刀身を切断した。奴の驚愕の隙を突いて最接近。
ハッとした奴は握っているアギトを私へと突き出し、「今度はヘマするなよ、クラム!」と怒鳴る。またアギトをガラクタと言いやがった。アギトの目には怯え一色。しかしそれでも命令を聞こうと、

――フランメ・ドルヒ――

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