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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Myth2この地にて友となる君に名を贈る〜ReunioN〜
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「大人しくしろ。抵抗しなければ命までは奪らん」
さらに1人2人と入って来て、「へぇ、良い体してるなガキのクセに」「どうせならちょっと遊んで行こうぜ」とふざけたことをのたまった。2人が息を呑み、身体を強張らせる気配を感じた。ただでさえ襲撃を受けた恐怖と、殺されるかもしれないという恐怖に襲われているのに、犯されるかもしれないという新しい恐怖を突きつけられたのだ。さらに廊下に居る仲間であろう奴らが、
「先遣部隊の特権だよな。現地人で弄ぶっていうのは」
「隊長、ちょっと時間くださいよ。どうせ街の制圧は団長の本隊がやっちまうんだから」
「制圧完了のそれまで待機なんて暇すぎですって」
口々に下種なことを。この連中は生かして帰す必要はない。少なくとも隊長と呼ばれた奴以外は。だが隊長とやら。返答次第では貴様も一緒にここで死んでもらおう。
「・・・・好きにしろ。だが殺すな。自殺された場合はやむを得ないが」
「そうこなくっちゃ!」
残念だ。貴様の放つ雰囲気からして真っ当な騎士だと思ったんだが。どうやら私の見当違いのようだ。と、隊長の視線を感じた。目だけを動かして、フルフェイスの奥にある隊長の目を見詰め返す。しばらく視線をぶつけ合うと、「その怪我、どうした?」と尋ねてきた。部下の連中がようやく私を見て「男にしては綺麗だよな」「高額で売れそうだな」「やばい、俺好みだ」とぬかす。最後の奴の言葉に他の連中が一気にソイツから離れた。今のは私も引くぞ。
「聞いてどうする。どうせこの場から生きては帰れないのだから知る必要はないだろう?」
そう言って鼻で笑ってやる。部下の連中は少し呆け、すぐに大笑いし始めた。人生最後の笑いだ。今の内に存分に笑っていろ。しかし隊長だけは笑わずに、ジッと私を見る。そして「そんな怪我で何が出来る。たとえ何か出来たとしても、こちらには2人の人質が居る」と、少女の1人に戦斧の先端にあるパイクを突きつけた。その少女は「死にたくない殺さないで」と大粒の涙を零し、助けてくれるよう隊長に懇願している。そうだな・・・まずは「我が手に携えしは友が誇りし至高の幻想」と詠唱。
「
武器殺し
(
インパクト・ヴォイド
)
」
「何を言って・・・・なんだ!?」
隊長の驚愕の声。そして同時に隊長の持っていた戦斧が床にズンッと落ち、バキバキと床板を突き破って階下へと落ちた。大笑いしていた部下たちもあまりの事態に黙りこむ。静まり返る室内。そして一気に「貴様何をしたっ!」「コイツも騎士かっ!」「なんの魔導だ今のはッ!」と一斉に私に武器を向けてきた。よし、少女たちから私に意識が向いたな。とりあえず「その武器を下げろ、クズ共」と、
――
武器殺し
(
インパクト・ヴォイド
)
――
先程と同じ魔術を発動する。連中の武器が一斉に床
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