プロローグ
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陣に日系人が圧倒的に多いのは気の所為だろうか?
そしてユウヤは、先程会った白銀と共に化け物扱いされている2人のうちの1人だ。
ユウヤは白銀程機動力に突出した能力は無いが、狙撃を含めた射撃戦や近接戦闘に高いポテンシャルを持つ。
俺もパイロットとしてMSを駆り、前線に立つことが殆どで、それなりの腕はあると自負しているが、はっきり言って俺でも勝てるかわからない。
特に近距離での白兵戦は全く勝てる気がしない。
それとまたまた余談だが、篁とユウヤは恋仲らしい。
らしいと言うのは、本人達が否定しているからだが、見かけるたびに2人で仲睦まじくしている。
確実に付き合っているだろう。
「そうそうユウヤ、白銀には話したが…もう少し機体を大事にしてくれ。
書類整理と巌谷少将@Gめんの大変なんだぞ?
過労死しそうだ」
「あー……すいません、無理です」
「はっきり言いやがったなこの野郎……」
ため息を吐きながら「善処してくれ」と言い残しながら手を振ってその場を後にした。
「クックックッ……苦労が絶えないな、艦隊司令殿?」
「そう思うなら手伝ってくれ、ラリー」
「だが断る」
「デスヨネー……」
「大丈夫よ兄さん、私が徹夜で付きっきりで手伝ってあげるわ」
「強襲されそうなので遠慮します」
「チッ??」
「今舌打ちした??舌打ちしたよね??」
そんなこんなでラトロワの元に辿り着いた時には料理は冷め切っており、ラトロワもお冠で肝も冷やしたのは致し方ない事だ。
???
2時間後 リンドヴルム 艦長室
「…ってなわけでヘイズル≠フテストは順調です。
ただ欲を言うなら、あの試験型長刀の稼働時間を延長したいですね。
超高周波振動装置を稼働させてない状態の耐久性に難があります」
「そうは言うがなぁ……あれはここで作れる中では1番性能の良い試作品だぞ?
そもそも設計段階から搭載できるギリギリの大きさまで小さくしてある。
その上で外装連結式エネルギーCAPユニットを積んであるんだ。
このCAPユニットを機体依存式に変えても見ろ。
超高周波振動装置を稼働させるどころかものの10分で機体のジェネレータがカツカツになっちまう」
「…ですよねぇ〜……いっそのこと刀身をガンダリウムγ製にでもしませんか?」
「それはそれでアリなんだが、コストが跳ね上がるぞ?」
「却下ですね、ウチの艦隊にそんな金無いですし……」
リンドヴルムの艦隊司令執務室。
読んで字の如く、艦隊司令である俺の執務室だ。
というか俺の自室。
その自室に備え付けられたキッチンに立って、趣味の洋菓子作りに励みながら、俺は溜息をこぼした。
それを見て、自室の中央に置かれた机に座る男性将官が「お互い苦労するな」と笑った。
この壮年の
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