コードギアスR2
0623話
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つけた。
「さて、どうする? ルルーシュ。お前の返事1つで事態は変わる。紅月カレンという女を諦めるか、己の命を諦めるか……好きな方を選べ」
「くっくっくっく……」
俺の言葉に、突然堪えきれないとばかりに笑い声が斑鳩のブリッジへと響き渡る。
「どうした? 何かおかしい事でもあったのか?」
「ああ、勿論だ。アクセル・アルマーといったな。お前の下らない茶番にこれ以上付き合う気は無い」
「……何?」
「お前は最初からカレンをどうこうする気も、ましてや俺を殺す気も無いのだろう? なのに、それ程あからさまな芝居を見せられてはな」
「何故そう思う? 今の俺は間違い無くお前を殺す事も、更に言えば紅月カレンをこのまま掠う事だって可能だ」
「だが、それをしない。……あるいは出来ない訳があるのだろう?」
「……」
ルルーシュの絶対的な確信に満ちた言葉に、思わず無言を返す。
確かにその通りだ。今の俺はルルーシュを殺す事も……更にはカレンを連れ去る事も出来ない。コーネリアから提案された計画通りに進める為には、どうしてもルルーシュの……いや、ゼロと黒の騎士団のエースでもあるカレンの力は必要なのだから。
それをルルーシュは俺との短いやり取りだけで悟ったのだ。全く、嫌味な程に頭が回る。
「どうやら正解だったらしいな。……そろそろ茶番は止めて本題に入って欲しいのだが?」
「以前も思ったが、予想以上に頭が切れるようだな。……まぁ、いい。なら本題に入らせて貰おうか。俺が求めるのはただ1つ。シャドウミラーと陽光に対してギアスを使わず、あるいはお前の仲間に他にギアスを使う者がいたとしても使わせないという約束を貰いたい」
「……ほう。約束を、ね。もしそれを断ったら?」
ルルーシュの言葉に、再び影槍を操作してその切っ先を突きつける。
「その場合は残念ながらここでお前の命を奪うという事になるな。確かにこちらの事情でなるべくお前の命は奪いたくはないが、それでもギアスを使われる可能性を考えるとそちらを重視せざるを得ない」
「本気、か」
「さて、その辺はお前の考えに任せるから、後悔しない選択をするといい。……返答は?」
その言葉に俺の本気を悟ったのか、あるいは何らかの策でも考えたのか。1分程の沈黙の後、やがて小さく頷く。
「いいだろう、俺はお前達に……」
「待て」
言葉を発する直前にルルーシュを止め、ポケットへと手を入れて空間倉庫を隠しつつ鵬法璽を取り出して魔力を流し、いつでも発動出来るようにする。
「自らの名の下に誓約しろ。そうすれば信じても構わない」
「……よかろう。ルルーシュの名の下に誓約する。俺はシャドウミラーと陽光の手の者に対してギアスを使わず、あるいは仲間にギアスを使う者がいたとしても使わせ
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