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特殊陸戦部隊長の平凡な日々
第10話:おはなみに行こう!−1
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テールゲートを開けたワンボックス車の後方から荷台を覗きこみながら呟く。
荷台にはレジャーシート・折りたたみのテーブルと椅子が何脚かつみこまれていた。

「あとは、クーラーボックスと弁当を積んだらOK・・・と」

荷台に突っ込んでいた首を抜き、手に腰を当てて真っ直ぐに立つと
満足げな笑みを浮かべながら息をつく。

「おとーさん!」

幼い声がガレージの中に響き、ゲオルグは声の元に目を向けた。

「ティグアンか。 どうした?」

「ごはんだって、おかーさんが」

「そっか、じゃあ行くか!」

ゲオルグはティグアンを抱き上げると自分の肩に座らせてガレージを出ると、
庭からリビングへと上がる。
ティグアンを床に降ろしてその手を握るとダイニングテーブルの方へと
歩み寄っていく。
テーブルの上に置かれた朝食を見て、ゲオルグは少し目を見開く。

「こりゃ豪華な朝飯だ」

感嘆の声をあげたゲオルグに、既にダイニングテーブルについている2人が
目を向ける。

「ふふっ。ちょっと張り切っちゃった」

「張り切り過ぎだろ。 このサラダなんていつになく豪華じゃないか」

「だって、ヴィヴィオ」

ゲオルグの言葉を聞き、ヴィヴィオに向けてウィンクするなのは。
その様子を見ていたゲオルグは怪訝な表情を見せる。

「ヴィヴィオ?」

訝しげな声をあげ、ゲオルグはヴィヴィオに目を向けた。

「あのね、このサラダはわたしが作ったの」

恥ずかしそうに父の顔を見上げるヴィヴィオ。
見上げられた父は穏やかな笑みを浮かべて少女の頭にそっと手を乗せた。

「よくできてるよ」

ゲオルグに頭を撫でられ、照れからかほんのり顔を赤くする。

「さっ、食べよ!」

なのはの声に頷くとシュミット家の人々は食卓について朝食を摂り始めた。





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<ちょっとしたおまけ・・・約10年後の会話>
 ・ヴィヴィオ:19歳
 ・ティグアン:14歳

「10年前の俺らだってさ、姉貴。 どう思う?」

「うぅ、恥ずかしい・・・・・」

「だよな。 俺なんか記憶にも残ってないから余計恥ずかしいよ」

「記憶に残ってるのも恥ずかしいよ。 でも、当時はこんなこと考えてたなぁって
 懐かしくなることもあるんだよね」

「はあ、なるほどね。 それはちょっと俺もわかる気がするわ。
 それにしてもさ、何でこんな記録が残ってるんだ?」

「なんか、パパが成長記録のためにって残してたみたい」

「半ば嫌がらせだな、俺らにとっては」

「ティグアンはまだそうかもしれないけど、大人になったら感謝すると思
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