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真・恋姫無双 矛盾の真実 最強の矛と無敵の盾
拠点フェイズ 4
拠点フェイズ 劉備 関羽 董卓 賈駆
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 窓の外からの光で夜明けに気付く。
 どうやらずいぶんと時間が経っていたようだ。
 これでは早起きをした意味が無いな……

「さて……急いで支度をして桃香様の仕事を手配せねば」

 今日もまた、忙しい日が始まるのだから――




  ―― 董卓 side 盾二執務室 ――




「えっと……おはようございます。ご主人さ――」
「貴女までそれを言いますか……」

 えっと、なにかまずかったのでしょうか? 

「皆さん、盾二様のことをご主人様とお呼びしていますので……」
「いや、別に俺が強制しているわけでもないんですが……というか、俺自身はむしろ名前で呼んでいただけると、とても助かります。主に、精神的に」
「へぅ……ですが、私は使用人ですし。お願いでなく、むしろ私にご命令していただいた方が……」
「いや、ですから、ね?」
「それに、使用人に敬語はどうかと思うのですが……」
「いや、ですから……そんな目で見られても……ああ、うん。もう好きにしてくだ――くれ」

 ?
 私がご主人様をじっと見ながら尋ねると、ご主人様は疲れた声で溜息を吐かれました。
 昨夜からご主人様は、ずっとこの執務室でお仕事をなさっていた様子です。

 かなりお疲れのようですが……お休みになられていないのでしょうか?

「はあ……改めて月さ――月。君には董卓仲穎の名前を捨てて頂いた訳だが……そのことに後悔はあるかい?」
「えっと……いいえ。私はもうただの『(ゆえ)』です。それ以上は望みません」
「……そうか。洛陽を出る前に聞いた家族への書簡は、確かに届けた。もしこれからも連絡を付けたかったら俺……いや、朱里か雛里に言ってくれ。必ず便宜を図るように申し伝える」
「はい……過分なご処置、本当にありがとうございます」
「いや……正直、君をこんな状況に追い込んだ責任は俺にある。名まで捨てさせたのだからな……」

 ……お優しいのですね、ご主人様。

「そんなことありません。詠ちゃんも霞さんも華雄さんも、恋さんだって……みんなを巻き込んだのは、私のせいですから……」

 私が張譲さんを受け入れなければ。
 私が献帝陛下を受け入れなければ。

 水関や虎牢関で、兵のみなさんを死なせることはなかったのですから……

「……ごめんな」
「……? ご主人様……?」

 ご主人様は、私から目を逸らしてそう呟きました。
 何故、ここまでご主人様が私に謝るのでしょうか……?

 霞さんと(よしみ)があり、桃香様を梁州牧には推挙した恩を感じてでしょうか?
 ですが、あれは黄巾の時の正当な恩賞ですし……それについては、私よりむしろ詠ちゃんの尽力でしたし……

「……ご主人様。私はむしろ、これでよ
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