第88話 少女たちは集結するようです
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聞いた事ありませんわ!」
「あ、そうか。竜を倒したから……?」
「その通りよ。この選抜試験は有能な候補生を選ぶためのもの。お祭り中のオスティアはかなり物騒に
なるから、即戦力が欲しいのよ。森の竜種…それも中級種を倒せる実力があるなら、その資格は十分だわ。」
「「「総長!?」」」
更に4人――いや、夕映だけは首を傾げていたが――を驚かせたのはアリアドネ―総長、つまりは学園長に
して国の長であるセラスの登場だった。国の最重要人物が、何故このようなお祭り騒ぎに現れたのか――
「竜を倒した者には、特別枠を与え合格としましょう。」
「えぇーーっ!?や、やったねユe「やったねエミリィ!」「流石委員長!!」
「貴方なら竜を倒せたのも納得だわ!」「オスティア行きおめでとう、エミリィ!」
「えっ!?いえ………。」
「ちょちょ!どーゆー事よソレッ!?竜を倒したのは主にユエのお陰……!」
「まぁ落ちこぼれだった私達が一緒だったと言っても、逃げ回っていたくらいにしか思われないですね。」
「うがーーっ!倒した瞬間の映像は無いの!?」
歓喜する生徒達、困惑するエミリィ、憤慨するコレット、諦観の夕映。
それを見て、セラスはただ微笑むだけだ。そして2人以外が勘違いしたまま、レースが閉会されようとする。
『それでは!何だかんだで逆転優勝したフォン・カッツェ&デュ・シャコンビと!』
「何だかんだ言うナ!」
「……勝てばいいのです。」
『特別枠のエミリィ・セブンシープに騎士団団員と共に「お待ちなさい!!!」』
ザワッ―――
「皆さん勘違いしているようですね。倒したのは私ではありません。
倒したのはコレットさんとベアト、そして……何よりこのユエさんの作戦があってこそです!」
「委員長……。」
「フン……。」
騒ぎ立てていた生徒達だったが、エミリィの宣言にざわつく。しかし、一番驚いたのは夕映とコレットだ。
自分達をあれ程馬鹿にしていたエミリィが庇うとは思いもしなかっただろう。
「そう言う訳ですから総長、私だけ特別枠を頂く訳には…。」
「あらエミリィ、あなたこそ勘違いしているようね。」
「え?」
「特別枠は竜を倒した貴方達4人よ。優秀な候補生は何人居ても困りませんからね。」
「え………。」
「や……やったぁーーー!やったよユエーー!」
コレットの歓喜の声に、再度生徒達が拍手を送る。尤も半分は夕映とコレットのが活躍した事実に
困惑していたが。しかし、これで夕映はネギ達と合流出来る手段を手に入れた。
―――そして、4日後。
………
……
…
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