暁 〜小説投稿サイト〜
ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
本編
第46話 王都の休日? 休んでないのに休日?
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野から色々聞こえて来たが「あたしもお姉ちゃんか妹ほしいな〜」は、良いとして「非生産的な……」とか「イイ」とか「百合の花が……」とか言っている奴らは、報復をしておいた方が良いのだろうか? 同じ様な視線を店中から感じる。どうやらティアが抱きつく時の床の振動で気付かれたか、隣接するテーブルのガードが声を上げたのかもしれない。

「早速ギルの所へ行くわ。ギルの部屋は……」

 流石に恥ずかしくなったので、私はギルの部屋に撤退する事にした。

「一番の部屋よ」

 答えてくれたのはジェシカだった。ティアは未だに泣きべそをかいているが、男共は私の胸元を凝視していた。

「分かったわ。ティア。もう直ぐレンが来るから、少ししたらティアもレンを連れて上がって来て」

「分かったのじゃ」

 ティアの返事を確認すると、一応レンにも念話で連絡入れるように指示しておく。こう言う時、レンと直接念話出来ないのは不便に思う。

 私は人目を避けるように2階に上がり、一通り身だしなみをチェックすると、ギルの部屋に着くとそっと扉を開けた。ノックしなかったのは、ギルが眠っている事を考慮に入れたからだったのだけど……。

「ふふふふふふふ。これをこうすれば……」

 ギルは笑いながら何かの作業をしていた。

 ……これは無いと思う。

「ギル。何をしているの?」

「っ!! か かとれあ!! ど どう して」

 思ったより元気そうなギルが居た。心配した私の立場って……。

−−−− SIDE カトレア END −−−−



 作業中に突然カトレアが部屋に踏み込んで来ました。なんだかよく分からないですが、怒っている事だけは分かります。

(私は悪い事をしていないと思うのは気のせいでしょうか?)

 しかしそんな私の思考を感じたのか、カトレアの目がつり上がりました。その顔は原作のルイズそっくりです。胸以外。

「もう一度聞くわ。ギル。何してるの?」

 ……怖いです。

「これです。これを作っていました」

 私は先程まで作っていた物をカトレアに差し出します。

「何これ? 綺麗ね。ひょっとして材料は宝石? って、これどういう仕組みになっているの?」

「いえ、ドリュアス領で採れたガラスです」

 私が出したのはガラスの塊です。と言っても、ただのガラスではありません。巨大な宝石(直径12サント位)の様にカッティングした立方体で、中に白い立体の様な物が入っている俗に言う“3Dクリスタル”と言う奴です。

「えっ!! でも…… それに中の白いのって」

 カトレアは私が出したガラスに光を当てて、光沢や反射具合を確かめ始めました。

「酸化鉛を多く配合して、屈折率を高くしました。そのおか
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