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ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
本編
第46話 王都の休日? 休んでないのに休日?
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「ん。すまぬのジェシカ。驚かせてしまったのじゃ」

 そうか。考えてみれば、同性の協力者は増やしておいた方が良かろう。主以外の男に肌を晒す趣味も無いし。カトレアばかりに迷惑はかけられぬので、この際ジェシカにも正体をばらすか? 主もジェシカになら良いと言っていたような気がするしのう。

※注
 本当はダメと言われています。スカロンにはOKを出していますが、ジェシカは条件付き(15歳位になったら)で良いと言ってます。その時一切ばらす心算が無く、ギルの話を聞き流していた弊害が出ました。

「じゃあ、あたしはこの辺で……」

 そそくさと退散しようとするジェシカを、吾は捕獲し隣のテーブルの椅子を引き寄せ座らせる。

「まあ、本妻公認なのじゃからその件はもう良いじゃろう。それよ……」

「「シルフィア様公認!!」」

 クリフとドナの声が重なったのじゃ。2人は呆然としながら「ありえない」とか「シルフィア様が壊れた」とか言っておるし。何故かファビオがテーブルに顔から突っ伏して痙攣しておる。それより何故ここに主の母上の名前が出て来るのじゃ?

 そして今までの会話を整理してみると……

 吾の認識(主 = ギルバート  本妻 = カトレア)

 周りの認識(主 = アズロック  本妻 = シルフィア)

 ファビオ(面白そうだから黙ってよう♪)

「!! 〜〜〜〜ッ!! ファビオ!! 貴様!!」

 ファビオは突っ伏した体を起こすと、両手を前に出して“落ち着いて”とジェスチャーする。状況がつかめないクリフ、ドナ、ジェシカは、困惑するばかりじゃ。

「彼女が言っている主とはギルバート様の事で、本妻とはカトレア様の事ですよ。詳しく話すと……」

 ファビオはクリフとドナに、これまでの誤解を解くよう説明して行く。吾の正体をぼかしながら、カトレアの事を含め上手く説明して行く様は流石じゃ。そして説明役を買って出る事により、吾の怒るタイミングを外しおった。……口惜しい。

「……と、言う訳です」

 ファビオの説明が一通り終わると、クリフとドナは吾を一度見て溜息を吐いたのじゃ。

 クリフとドナは「ギルバート様の年で……」とか「黒髪の人は黒髪じゃないとダメなのでしょうか? しかも本妻公認って」とか好き放題に言っておる。それからジェシカ。この状況から「あたしも黒髪だから気をつけた方が良いのかな?」とか言い出す気持ちは分かるが安心せよ。主は女関係基本(キングオブ)ヘタレじゃし、カトレアが怖くて吾(+レン)以外の女に()手を出せぬのじゃ。(※ ()の間違いじゃないか? と言う突っ込みは受け付けぬのじゃ)

「まあ、ファビオの言う通りじゃ。それから吾は、人では無いので人の倫理を言われてもな…
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