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ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
本編
第46話 王都の休日? 休んでないのに休日?
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の姿(全裸)になると、主は既に背を向けておった。普段は喜々として吾の体を(まさぐ)っておるのに、人型に化けた途端これじゃ。本来なら吾を押さえつけ、手篭めにするくらいの気概を見せて欲しい物じゃ。

 いっそ、吾の方から襲うか……等と考えてしまった吾は悪くないのじゃ。

 道具袋から服を取り出し着替えると、最後に吾用の財布を取り出す。主から毎月10エキューのお小遣いをもらっているのじゃ。

「主よ。行って来るぞ」

「はい。絡まれないように気を付けてくださいね」

魅惑の妖精亭(ここ)を出る心算はないのじゃ。ファビオ達も居るはずじゃし問題無かろう」

 主は「そうですね」と答えたっきり、黙ってしまったのじゃ。普段の主なら一緒に食事を取るか、食事を取らぬまでも同じテーブルに着こうとしたはずじゃ。その事に落胆しつつ部屋を出る。

(……横になった所で、主は全然眠れないじゃろうな)

 吾は部屋から出ると、カトレアへ念話とつなげる。我からは全員につなげられるが、主、カトレア、レンは吾にしか念話をつなげられない。《共鳴》が無ければ、主に念話を聞かれる心配は無いのじゃ。そして主に《共鳴》の発動権が無い事が、今日ほど幸運に思った事も無いのじゃ。

(カトレア。聞こえておるか?)

(如何したの?)

(主が相当まいっておる様じゃ)

 あっ。カトレアがため息を吐いたのが分かったのじゃ。

(酷いの?)

(かなりの。原因は……)

(この前の襲撃事件で人を殺した事ね。……話は分かったわ)

 襲撃事件の事を聞いて予想しておったのじゃろう。我が原因を語る前に言い当てられてしまったのじゃ。悔しいが主の一番の理解者はカトレアじゃな。

(……ギルは最近考え込む事が多くなって無い? 注意力や思考力が落ちてると感じた事は? 睡眠はちゃんととれてる?)

 身に覚えがあり過ぎじゃ。今までは気を張っていたから平気そうじゃったが、今回の作戦が終了してから明らかに溜息が増えたのじゃ。ちょっと前に(頭をからっぽにする為に)無茶な訓練もしておったし、思考パターンもかなりネガティブになっておる様じゃ。

(……やっぱり、重傷ね)

 吾の沈黙から肯定の返事を察したか。

(明後日が虚無の曜日だから、明日夜に合流する心算だったけど……。今すぐそちらに向かうわ)

(頼むのじゃ)

 念話を切ると同時に酒場に到着する。食事をすると言った手前、少し時間を潰さねばならぬじゃろう。

 周りの男共から視線を感じるが、構わずジェシカにスゥ銀貨を渡し適当に何か持って来るように頼む。そして、そのまま店の奥のテーブルに着く。そこにファビオ+護衛2人(クリフ+ドナ)は既におったが構う事は無い。と言うか、杖を持ったメ
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