暁 〜小説投稿サイト〜
ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
本編
第46話 王都の休日? 休んでないのに休日?
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法も使って無いのに、やたら早い到着に驚いていると、このバカは私達と会う前に魔法を使った事件を起こしていたそうです。おかげ様で私達は逃げ損ねてしまいました。

 私達はそのまま事情聴取を受ける羽目になり、デートどころではありませんでした。

 ようやく魅惑の妖精亭へ帰って来ると、次の日の予定について話し合います。下手に外に出ると嫌な思いをするだけと思い知ったので、残る選択肢は引き籠るしかありませんでした。

 結果として残りの時間は、本を読んだり3Dクリスタル作成で潰す事になりました。

「ギル。ここは如何するの?」

「はい。ここは……。で、魔法のイメージが……」

 最初は不満そうにしていたカトレアですが、2人で作業している内に面白くなって来たようです。協力して作業するのが楽しかったのかもしれません。最後の方は、結構ノリノリで手伝ってくれていました。

 その間のカトレアの成果は、ティア&レン(猫ver)をモデルにした3Dクリスタルと、2Dクリスタルを数点完成させています。カトレアも物作りの良さを分かって来てくれた様でなりよりです。



 カトレアの訪問から数日して、ファビオから報告書の原案が完成したと報告がありました。内容を確認しましたが、私には問題は無い様に見受けられます。

「このまま陛下に提出しても問題無いレベルですね」

「ありがとうございます。アズロック様は忙しいそうなので、そのまま陛下へ提出出来る物を作れを言われていました。少し不安だったのですが、ギルバート様のお墨付きがあれば私も安心出来ます」

 それは初耳ですね。何はともあれ、これをヴァリエール公爵か父上に提出すれば、晴れて領に帰る事が出来ます。

「私はこれを公爵に渡してきます」

「お願いします」

「クリフ。ドナ。行きますよ」

「ハッ」「ハイ」

 王宮ではアンリエッタ姫とバッタリと言う可能性があるので、報告書の原案は公爵の別邸に置いておく事にしました。早速クリフとドナをつれて別邸に向かいます。

「ギルバート・A・ド・ドリュアスだ。公爵にお渡しする物がある」

 私に対応してくれた守衛は、申し訳なさそうな顔をしながら頭を下げました。

「ギルバート様に旦那様からのご伝言です。……“報告書の原案は、王宮まで持って来るように”との事です。お手数ですが、よろしくお願いします」

 何か凄く嫌な予感がしたので、その場はうなずき魅惑の妖精亭に戻る事にしました。

「ファビオ。如何思いますか?」

「いや。如何と言われましても……」

 ファビオは何故私が、これほど警戒するか分からない様です。かく言う私も嫌な予感がするだけなのですが、母上に鍛えられたこの感覚を信じていなければ死んでいます。気軽
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