暁 〜小説投稿サイト〜
ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
本編
第46話 王都の休日? 休んでないのに休日?
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当たり前でしょう。私は誰よりもギルの事見てるのだから」

 まだ完全に心の整理はつきませんが、少しずつ折り合いをつけて行こうと思います。

 自分を理解し支えてくれる人が居るって、本当に幸せなことなのだと思いました。



 あの後カトレアと良い雰囲気になって、あわやという所でティアとレンが乱入して来ました。

 おかげ様で、まだ私とカトレアは清い身です。ティアとレンが「ズルイのじゃ ズルイのじゃ」と大合唱していました。

 王都に居る間に、カトレアとデートをする事にしました。久々のデートと言う事で、私とカトレアのテンションはかなり高いです。

「何処かに良いデートスポットって知らないですか?」

 流石に数回しか来た事が無い私より、近くの学院に在籍しているカトレアの方が色々と詳しいでしょう。そう思って素直に聞いたのですが、まさかそれを後悔する羽目になるとは思いませんでした。

「えっ……と。先ず王都には劇場があるわね」

 そう言いながらカトレアは顔を曇らせました。ちなみに私は、既に原作でサイトが退屈を言っていた訳を身をもって体験済みです。カトレアも私の知識から、似たような感想を持つのは目に見えています。

「美味しいお店とかは……」

 私がフォローの心算で聞きましたが、逆にカトレアの顔はますます曇ってしまいました。

「王都での外食は、魅惑の妖精亭だけね。他のお店でも食べたけど、どこもイマイチよ」

 貴族用の高級店に行けば味は保証してくれるのでしょうが、そんな所は私とカトレアの趣味ではありません。私は乾いた笑いしか浮かびませんでした。

「露店でアクセサリーとか……」

「ギルが作ってくれた物の方が良いわ」

「私もデザインの参考になりますし、ウィンドウショッピングの心算で見て回るのも良いのではないですか?」

 私のフォローに、カトレアは一応頷いてくれました。確かに私の作品を見慣れていては、目を引く様な作品はなかなか無いでしょう。

「何らかの催し物があれば……」

 私がそう呟くと、カトレアは小さく首を横に振りました。つまり祭り等の催し物も無いと。

「遠出や遠乗りは、お父様達に『治安が落ち着くまで控えろ』と言われてるから後は散歩くらいしか……」

 先程まで高かったカトレアのテンションが、一気に下がってしまいました。散歩や散策と言っても、私達には新しい発見など皆無と言って良いでしょう。景観もドリュアス領の方が数段上です。

「ま まあ、2人で歩けばそれなりに楽しいですって」

 私はフォローを入れることしか出来ませんでした。



 次の日デートから帰って来たカトレアは、やたら不機嫌でした。

 最初の内は、何だかんだ言ってカトレアも楽し
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