暁 〜小説投稿サイト〜
ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
本編
第46話 王都の休日? 休んでないのに休日?
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げで、まるで宝石……は言いすぎですが、ガラスとは思えないでしょう。青みがかった方が美しく見えるので、あえて僅かに青みを残しています。ガラスの中にごく微小な傷の点を作って、複数の傷を使い立体や絵を見せるのです。今カトレアが見ているのは、王家献上用に作っている百合の花ですよ。……作りかけですが」
カトレアが、作りかけの3Dクリスタルとモデルの百合の花を交互に見ました。完成度は7〜8割と言ったところでしょう。
「ひょっとして、一個の傷を作るのに一回《錬金》をしているの?」
呆れたように声を出すカトレアですが、私もそこまで非効率な事は出来ません。
「なれれば傷を複数同時に作れますよ。《錬金》を使えば楽に修正出来ますし、結構気軽に出来ます。使用精神力が少なく《錬金》の精密操作が必要なので、魔法の練習と暇つぶしに最適です」
本来なら大掛りな3Dレーザー彫刻機器が必要なのですが、それは《錬金》凄いと言う事で納得してもらうしかないです。最初はプチプチを作って暇つぶしをする心算だったのに、いつの間にかこんな事になっている自分の思考回路は如何なっているのでしょうか?(経緯が思い出せない)
「それからカトレア。これをもう一度渡しておきます」
私は魔法の道具袋から以前受け取ってもらえなかった杖を取り出しました。
「で でも。これは……」
「暇だったので、王家用の
王錫
(
もの
)
も作りましたよ」
そう言って取り出したのは、ジェラルミンケースです。アルミニウム・亜鉛・マグネシウム・銅の比率を研究するのに時間がかかりました。しかし、《錬金》や《硬化》《固定化》があるので、硬度や強度のみを追求すれば良いのは楽です。
中身はカトレアの物と同じミスリル製の杖で、トリステイン王国の色とも言える青を出すのにサファイアを贅沢に使っています。青1色だけと言うのも難なので、エメラルド(緑)・インペリアルトパーズ(黄)・ルビー(赤)の3色をアクセント程度に取り入れました。握り部分はシンプルにストレートにし、杖先には直径10サント程のサファイアの百合細工をダイヤモンドに閉じ込め球状にした物を使っています。
現状の私が出来る最高の作品なのですが、材料は《錬金》で作るか自前調達なのでお金は殆どかかっていなかったりします。まあ、作るのは洒落にならない位に大変でしたが……。
「……凄い」
「カトレアの杖と比べても性能も負けていませんが、カトレアが使う分にはかなり見劣りしますよ。病巣とは言えカトレアの一部を使用していますから、当たり前と言えば当たり前なのですが」
私が苦笑しながら言うと、カトレアは大きく頷きました。
「でも、これだけの品を献上したら、製作者を追及されてしまうわ」
「そこは父上達に苦労して
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