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転生とらぶる
コードギアスR2
0622話
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戻して座っていた椅子から微かに腰を上げていた。
 そんな様子を見ながら、小さく肩を竦める。

「俺が誰か知らないのか? ついさっきまで俺の……俺達の話をしていたのに?」
「アクセル・アルマー……」

 苦虫を噛み潰したような顔で言葉を紡ぐルルーシュ。

「正解だ。ルルーシュ・ランペルージ」
「貴様、俺の名前を!?」
「当然だろう? 俺とお前の関係は深いのだからな。それこそお前が黒の騎士団を作った時からの付き合いだ」
「……何?」

 その言葉に思わず眉を顰めるルルーシュ。

「例えば日本解放戦線との戦い。あの時はお前達からコーネリアを助ける為に苦労したな」
「っ!?」

 その言葉に息を呑んだのは、ルルーシュだけではなくカレンもだ。

「そして埠頭での戦い。あの時もお前達黒の騎士団と戦う事になったな。特に黒の騎士団のエースでもある紅月カレン。お前とはそれなりに激しい戦いだった」
「……あの時の、空を飛ぶ巨大KMFのパイロット……」
「50点だ。確かにあの時にお前と戦ったのは俺だ。それは間違い無い。だが、あの機体はKMFじゃない。KMFとは全く違う設計思想の機体だ。俺達の世界で作り出された、な」
「では、やはりお前は……」

 C.C.の言葉に無言で頷く。

「そうだ。陽光の建国宣言でも言っていたように、俺はこの世界ではない異世界の出だ」
「……だからギアスの効果が無い、と?」
「0点だ。違うな、間違っているぞ」

 まさかルルーシュに対してこの台詞を言える時がくるとは思わなかったな。

「何が違うと?」

 自分が言うのはともかく、人に言われるのは嫌だったのだろう。不愉快そうに眉を顰めつつ話を促してくる。

「先に言ったように、ギアスという能力は対象の脳に影響を与える力だ。つまり、相手が人間であれば世界の違いは全く関係無く効果を発揮する」
「何だと?」
「そう、俺のような存在では無く人間であれば……な」
「待て。今のお前の言葉が正しいとするのなら」
「そうだな。俺は人じゃない。……いや、かつては人だった。そういう意味ではそこにいるC.C.と似たような存在かもしれない」
「……私の事も良く知っている、か。随分と情報通なようだな?」
「ああ、知ってるさ。緑の魔女。かつて嘘の無い……いや、これは今言うべき内容じゃないか」

 俺の意味ありげな言葉に動きを止めるC.C.。シャルルとマリアンヌの協力者だったと俺が知っているとはさすがに思わなかったのだろう。

「C.C.?」

 カレンの問いかけにもC.C.は何も言わない。さて、これで取りあえずうるさいのは黙らせる事が出来たな。
 俺がC.C.へと視線を向けている間に取り出したのか、銃口をこちらへと向けているルルーシュへ
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