水の巫女の再来・前編
[3/9]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ましょ」
「うん………そうと決まったら、早速ノーチラスで行こっか」
「あ、えっと………ありがとな、三人共」
「あんたがお礼云ってどうすんのよ、パッと支度して行くわよっ」
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
「────うそ………彼女が、何で……?!」
水の神殿は、当時と何ら変わらなかった。ただ────そこに佇んでいたのは、白く透けるような肌をすべてさらけ出した、長く美しい金髪と蒼く汚れのない瞳の────
「え……りあ? エリア………なのか……!?」
ルーネスが、思わずそう口にした。でも彼女は、虚ろな瞳で目線が定まっていない。まして、何も身につけて────
「エリア…!生き還ってくれたのか、エリアっ!!」
あいつったら、駆け寄って抱き締めた……? あ〜ぁ、やっちゃった……。まっぱよ、彼女。
「そんな………こんな事って、あり得るのかな……?!」
「現に、あり得てしまっているようだが、どう見ても彼女にしか……。いや、しかし何も身に付けていないというのは───」
アルクゥとイングズも、さすがに困惑してる。……とにかく、今はあいつと彼女を引き離さないと。
「ちょっとルーネス! 今その子どういう状態か分かってやってるわけっ?」
「 ────へ? 」
あ、見てる。………最低ね。しかも鼻血吹き出して仰向けに倒れたわ、やっぱりまだ子供ねー。
「わぁ! ルーネスしっかり〜?! というか、どうしよう彼女……!何も、反応してない、けど……??」
アルクゥも、目のやり場に困ってるわねー。
「と、とりあえず飛空艇まで戻り、何か纏わせてサスーン城に戻るのはどうだろう」
────冷静ぶってるけど、内心かなり焦ってるわねイングズ。
「そうね、彼女の事はもちろんあたしが誘導するわ。おバカな"弟"は、あなたに任せるわね。
……アルクゥ、あんまり見てるとルーネスみたいに鼻から何か噴出するわよっ」
「みみ、見てない、見てないってば……?!」
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
( ────ここ、は……? あ、エリア……!? そうだ、水の洞窟……! このあと、水のクリスタルから離れた瞬間……っ。おれが────今度こそおれが、守るんだ!!)
『あ……! ルーネス、さん………?』
(よし、呪いの矢から守れた……。あとは、アイツを倒せば──── )
『あ……、う……?!』
( エ、リア………? )
────紅い、奴が………白く長い髪の、赤魔みたいな格好した奴が………エリアの背後を、剣で刺した……!?
胸から、口から、血が、溢れ……て─────
「───う
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ