水の巫女の再来・前編
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何故喋り方がじいさんのようなんだ……」
「あはは! ほんとに相変わらずだね。……そういえばレフィアから聞いたけど、サラ姫はちょうど昨日からアーガス城を訪問中なんだってね」
「あぁ……、友との半年振りの再会と重なったからといって、そちらを蔑ろにしてはいけないと云われてな。私とルーネスは、同行しなかった」
「……けどイングズ、"やはり自分が護衛に付きます"って昨日サラ姫が出発するまで食い下がってたよなっ? アルクゥとの再会より!」
「ぬ……、それを云うなルーネス」
「そう、だよね……。イングズは僕なんかより、サラ姫の方が大事だよね……! ぐすっ」
「あー! 兄さんがアルクゥ泣かしたー! いけないんだ〜?」
「いや、待て、そんなつもりでは……?!」
「よしよ〜し、あたしとルーネスはアルクゥの味方だからねー!」
「す、すまんアルクゥ………弁解の余地もない」
「 ───真に受けないでよ、イングズ! 君がサラ姫を大切に想ってるの分かりきってる事だし。それに、ちゃんと城に残ってくれたのはうれしいよ!」
「そ、そうか」
「そういえば、アルスは元気かっ?」
「う〜ん、元気というか……あの歳で王様だからね。ほんとは僕、まだお休みもらうつもりなかったんだけど、アルスが気を遣ってくれたんだ。断るのも、逆に悪いと思って…」
「きっとアルクゥが、自分の為に頑張ってくれてるの分かっててお休みくれたんじゃないかしら?」
「まだ、それ程役に立ててる実感ないけどね………。そういうレフィアの方は、鍛冶の修行どうなんだい?」
「見れば分かるでしょー、見てよこの腕! だいぶ筋肉付いちゃって、あり得ないわっ!」
「───どこがだよ? いつも通りほっそいじゃん!」
「よく見なさいよルーネス、ほら……ここ触ってみてカタいから………って、触らせる訳ないでしょおバカ!?」
「い゙てぇ?! 確かに前より力強くなったかも……って、そうでもないぜ…!?」
「いーわよ、ほんとの事だもの。女鍛冶師としては喜ぶべき事なんでしょうよっ」
「そっかぁ……、あれからみんなそれぞれ頑張ってるんだね」
「 ───怠け者が1人、居るがな」
「んな事ないやいっ。………なぁレフィア、アルクゥ、また4人で集まったから、その………おれ行きたいとこあるんだけど」
「は? 何、アムルで4じいさんにでも会いたいのっ?」
「あ、それともサロニアに来る?」
「いや、違うって。えっと………」
「煮え切らない奴だな。───ルーネスは、水の神殿に行きたいらしい」
「あぁ……、そうね。お花、手向けに行ってあげ
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