22話:セロリ君
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ら守ろうと駆けつけたのです」
「そう、なの……??」
あぁ、その通りだよ、クソッタレが。
「でも勘違いしないでくれ、美琴。オレはミサカ妹を助けるためにここまでやってきたが、これはオレの自己満だ。ほとんど気まぐれなんだ。それにそいつの言ったとおりオレはお前たちを当の昔に、学園都市に来た時からすでに見捨てている。この意味がわかるよな?」
「………」
美琴は黙って頷いた。
「いつかはお前にすべてを打ち明けて絶交される覚悟だ。お前が気が済むまでオレをサンドバックにしてくれたらいい。病院送りにしても構わない。まぁ、死ぬのだけは嫌だけども……」
いろいろ考えすぎて頭の中がこんがらがってきた。今、上手いこと言えない。
「でも、ちょっとだけ待ってくれ。先にこっちの問題を解決しておきたいんだ……」
「それはそこに倒れて泡吹いてるセロリ君の対処についてですか、とミサカは分かりきったことを確認してみます」
いや、違う。
「いや、お前の対処についてだよ、ミサカ妹」
「ミサカ、がですか??」
そうだよ、お前だよこの性悪女。
オレはこいつに訊きたいことが山ほどある。
頭がこんがらがるほどに、どうしても訊かなきゃならないことがあるんだよ。
しかし、オレが質問して真実を確かめるまでもなかった。
「ぐ…ふ、ふざけんじゃねェぞォォォ……この俺がたかが三下如きに負けるワケがねぇぇんだよぉぉおおおおおおおおおおオオオオオオオオオオッ!!」
「なっ、一方通行はまだ立ち上がるっていうの!??」
「さすが第一位だぜ、玉キンを失ってもまだ立ち上が、りますか……と、ミサカは少し驚きました」
「ちっ、邪魔を……面倒だ。美琴、こっから離れるぞ」
「え、ちょっと……っ!??」
なんか復活した一方通行。
ので、オレは美琴の手を引いてその場を離れた。正確にはセロリ君のターゲットであるミサカ妹からだが……争いに巻き込まれたくないからな。
「クカカキクケコカカキキククケコカカキククケコココカカカカァァッ!!!!」
「「ッ!??」」
もう人語じゃない言葉を発狂するアクセロリーターはミサカ妹の所までベクトル操作で詰め寄っては……
「おいおいおい、そんなスピードで素人なただパンチでこのミサカは倒せねぇぜ、とミサカは逆にカウンターを食らわせ引導を渡してさしあげます」
「プ、プギャァアアアアアアアアア!?」
ゴギッ、と鈍い音がしたのも一瞬だった。
ありえないことがオレ達の眼の前で起きたんだが、あの学園都市第一位のレベル5が超スピードで少女を亡き者にせんと襲ったのに、逆にカウンターを食らってお星様になっちゃった。
なんか面
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