22話:セロリ君
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相当ショックらしい美琴に胸倉を掴まれ思いっきり睨まれた。
……涙も出ていた。
「アンタ、どこまでロリコンなのよ、もう絶交よ!! 顔も見たくないわ!!」
……別にそれでも構わない。
「あぁ、お姉様が本気で泣いてます。しかし、ミサカは空気を読まず、お姉様にさらにショッキングな真実をお伝えしてさしあげましょう」
もうなんか嫌な予感しかしない。
「な、何よ、真実って……っていうか、アンタら知り合いなの??」
「数日前に知り合っただけです。それよりも、とミサカは真実をついに暴露します。このロリコン野郎、ここの実験の事、知ってましたよ」
「「………」」
少しの数秒間の沈黙。
「……は?? 何言っているの、アンタ??」
「これが事実ですよ、お姉様」
………。
本当に何を言っているのだろうか、このミサカ妹は。なんか、暴露された。
「そこのロリコン野郎、ここの実験のことも実験の全貌もお姉様が知るよりも以前に知っていました。なので、ここに通りかかったことは偶然ではありません。それに、先ほどまでのミサカ達のやり取りも、ずっと物陰から様子を窺っていましたよ。自分の出番はまだか、って」
「う、うそ、でしょ??」
……なんか、凄いバレてる。
なんで、この子がそれを知っているんだ??
「ア、アンタ、なんで私に何も言わなかったの??」
「ぐっ、そ、それは……」
などと、美琴がオレの胸倉を握る力が強まっていく。
「アンタ、それを知っててなんで他の女とあんな楽しそうにデートできんのよ……」
ミサカ妹が撮った写真のことだろうか……
もう何も答えられない。
「知ったフリもいいところよ。サイテーよ、アンタ……」
……やっぱりサイテーなのだろうか。サイテーなんだろうな。
「まぁ一応フォローしておきますが、お姉様。このロリコン野郎だって本当はお姉様やミサカ達のことを助けたいとは思っておられ悩んでいましたけどね。しかし、相手が悪すぎたのです、非力でマヌケなロリコン野郎が学園都市の闇に1人で立ち向かったって結果は見えていましたから、彼はお姉様を助けることを諦めたのです」
「1人じゃないわ、私もいるわよ……」
「じゃあ、たかが2人で立ち向かったところで、お姉様方ではどうすることもできないのです、と訂正しておきましょうか」
「うっ……」
………。
だから、なんでミサカ妹が語る。数日前に会っただけなのに、オレの何を知っているっていうんだ。
「さらにフォローしますと、彼は本来ならお姉様も含めてミサカ達を全員見捨てるはずだったんです。ですが、今日の映画に心を動かされ、今日の一回だけ、ミサカを一方通行か
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