第三幕その十
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「女の子達がお風呂に入っている間はね」
「その間はですね」
「僕達は」
「御飯を食べよう」
丁度朝です、一行は日の出と共に歩きはじめて丁度朝御飯の時を迎えていたのです。だからだというのです。
「そして女の子達はね」
「僕達がお風呂に入っている間にですね」
「温かいお池で身体を綺麗にしている間に」
「そう、食べるんだ」
かわりばんこで朝御飯を食べるというのです。
「そうしようね」
「はい、わかりました」
「それじゃあ」
男の子三人はモジャボロの言葉に応えました、そしてです。
一行はかわりばんこで朝御飯を食べてお風呂に入りました。そうして気持ちよい朝を迎えてからでした。
また歩きはじめました、一行は分かれ道に入りましたが道標にはちゃんと書いてありました。
「こっちが兎の国ですね」
「コンガラパズルの国に」
「キッチンランドですか」
「パンの国の方もありますね」
「何処にでも行けるんですね」
「今回行くのは兎の国だからね」
モジャボロはこのことを五人に強く言いました。
「他の国には行く予定はないよ」
「私はどの国にも行ったことがあるけれど」
ドロシーが五人にお話します。
「若しパンの国に行ってもね」
「その時はですよね」
「パンをですね」
「食べたら駄目よ」
つまりパンの国の住人の人達をだというのです。
「いいわね」
「はい、そのことは気をつけます」
「パンだからっていっても食べたら駄目ですね」
「幾ら何でも」
「それだけは」
「僕とビリーナが食べてしまったんだよね」
トトもドロシーと一緒にパンの国に行ったことがあります、それでその時のことを反省して五人に言うのでした。
「悪いことをしたよ」
「私もお家の壁やピアノを食べたのよね」
ドロシーもでした。
「どうしてもお腹が空いていたからお願いしてね」
「僕は勝手に食べたんだよね」
「そうしたことはよくないから」
「気をつけようね」
ドロシーとトトはそれぞれ五人に言います、そしてモジャボロも言いました。
「お腹一杯だと食べたいと思わないね」
「はい、もうお腹に入らないと」
「それで」
五人もこうモジャボロに答えます、幾ら何でもお腹が一杯ですとそれ以上食べることが出来ないものです。入らないですから。
「だからですね」
「若しパンの国に行くのなら」
「国に入る前にお腹一杯食べよう」
もう入らない位にです。
「そうしようね」
「わかりました、その時は」
「そうします」
間違って食べない為にはまずお腹一杯食べること、食べたいと思わない為には食べるということでした。
そうしたことをお話してでした。皆で、です。
分かれ道から兎の国の方に向かおうとします、ですが。
カルロスがです
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