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妖精の義兄妹の絆
ニルヴァーナ編
水竜の嵐
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「じゃあ…、戦うの?」
「いや、それは最悪の場合だ。相手が様子を見てるならこっちも出るに出れねぇからな。」
「では、いったい…。」
「…ここは俺一人でやる。」
「「!」」
ウェンディたちは驚いてタクヤに言った。
「一人じゃ危ないよ!合流地点へ行けばほかのギルドの人たちもいるんだよ。」
「それは絶対だめだ。そんなことをしたら一気に叩かれる危険がある。俺がここで食い止めるのが得策なんだ。」
「でも…!」
「心配すんな、後から必ず合流する。」
「…。」
ウェンディはしばらく黙りこんだ。
「ここはタクヤの言う通りにしましょ。私たちがいても足手まといになるだけだわ。」
「…わかった。」
「よし。シャルル、エマ、ウェンディを頼んだぞ。」
「まかせてください。」
「そっちも頼んだわよ。」
シャルルとエマがそう告げ背中から羽を出現させた。
「お兄ちゃん…、気を付けてね。」
「あぁ。」
そう言い残しシャルルはウェンディを持ち上げエマと共に空へ飛んでいった。
「ガキと猫2匹が動いたぞ!」
「追え!殺してもかまわん!」
木の上から人影が二つウェンディたちに近づいていった。
「させっかよ!」
タクヤは足から水を出し影めがけてジャンプした。
「!?」
タクヤは二つの影をとらえた。
「水竜の…薙刀!!」
足に鋭利な刃状の水を出現させ影めがけて振り抜いた。

ザン

「「ぐわぁっ!!」」
見事にヒットし、二つの影は地上へと落ちていった。
タクヤも素早く着地し、すぐに戦闘体勢をとった。
「こっから先は誰も通さねぇよ。」
「フン、お前一人で我々虚ろな聖域“ホロウサンクチュアリ”がやれると思ってるのか?」
そう言い放つと木の影からぞろぞろと人が出てきた。
虚ろな聖域とは六魔将軍の傘下に属する闇ギルドだ。
おそらく、50人はいるだろう。タクヤはたちまち虚ろな聖域に囲まれた。
「あのガキと猫は後で始末する。まずはお前からだ。」
おそらくこの中で一番偉いのであろう男がタクヤに向かって言うと、
タクヤはうっすら笑みをこぼした。
「お前ら全員、沈めてやるよ!」
タクヤは両拳に水を纏い、目の前の敵に正面から向かっていった。
「やっちまえぇ!!」
虚ろな聖域の大半がタクヤ一人めがけて突撃してきた。
「水竜の狼爪!!」
タクヤの両拳を纏っていた水が大きな爪へと変化した。
「うおぉぉらぁぁぁ!!!」
タクヤは叫びながら敵に攻撃していった。

グサッ、グサッ、グサッ

「があぁぁ!!」
「うがぁっ!!」
「グフォッ!!」
タクヤの攻撃で突撃してきた虚ろな聖域はことごとく倒されていった。
「どうしたぁ?こんなもんかよ!」
とうとう突撃部隊は全滅してしまった。
「ぐ、我々を甘く見ない方がいいぞ!
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