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美しき異形達
第八話 土の忍者その七
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「アイドルの娘みたいか」
「薊ちゃんアイドルになる気は?」
「あはは、柄じゃないよ」
 菊の言葉には口を大きく開いて明るく笑って返した。
「あたしみたいなガサツな男女はさ」
「顔とスタイルはいけてるんじゃ」
「だから柄じゃないよ」
 アイドルという、というのだ。
「あたしはやっぱり格闘だよ」
「そっちなのね」
「アイドルのステージ衣装もアイドルの歌を歌ったり踊ったりすることも好きだけれどさ」
 それでもだというのだ。
「あたしは柄じゃないよ、アイドルの」
「自分でそう思ってるのね」
「そうさ、だからいいよ」
「そうなのね」
「ああ、じゃあ今からさ」
 薊はあらためて菊と菖蒲に話した。
「一緒に身体検査受けようか」
「ええ、それで何かわかればね」
「有り難いしね」
 こうした話をしてだった、そのうえで。
 三人は病院の中で身体検査を受けた。身長や体重、スリーサイズだけでなく胃腸や身体能力まで細かくチェックされた。身体能力チェックの時は流石に下着ではなく学園の体操服を着て行った。その検査の後でだった。
 医師にだ、三人はこう言われた。
「貴女達のことですが」
「何かわかったのかよ」
「身体能力のことですが」 
 壮年の紳士的な外見の医師が真面目な口調で三人に話してくる。三人共今はそれぞれの私服に着替えている。薊と菊は動きやすいズボン、菖蒲はフレアーのロングスカートだ。
「凄いですね」
「どう凄いんだよ」
「はい、普通の人と比べて」
 どうかとだ、医師は薊に応えながら三人全員に話す。
「相当なものです。これは脳の潜在能力をかなり引き出しておられますね」
「脳?ああ、人間の脳ってな」
「はい、その能力の殆どを眠らせています」
 このことはよく言われていることだ、医師も今三人にこのことを話すのだった。
「それは身体能力も同じでして」
「それをかよ。あたし達は」
「はい、完全にではないですが」
 それでもだというのだ。
「かなり引き出しておられますね、それに」
「それに?」
「その筋肉や骨、神経もです」
 そうしたものもだというのだ。
「普通の人よりも遥かに」
「潜在能力を引き出しているのかよ」
「これはトレーニングの結果もありますが」
「脳なんだな」
「そこからかなりのものを引き出しておられますね」
 それによるものだというのである、三人の身体能力は。
「何か脳に刺激を受けたのか」
「脳にねえ」
「脳の検査は今すぐに結果はわかりません」
 医師はそれは後だと話した。
「ですが」
「脳に何か刺激を受けてか」
「潜在能力を出しておられる様ですね」
「それでその刺激は」
「はい、それもまだわかりません」
 それもだというのだ。
「ですがどうやら」
「何か
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