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蒼き夢の果てに
第5章 契約
第89話 吸血鬼伝説
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 高々数千万。多く見積もっても数億程度のハルケギニア世界が認知して居る昔話の英雄と、地球世界はおろか、その神話や英雄譚に影響を与えた、元々、その英雄神たちが暮らして来ていた異世界の住人すべての認識力……思いの力の差から考えると。

 もっとも、そんな物。何モノか判らない、人間以外の高位者から与えられた訳の判らない力を今の俺が望んでいる訳でも有りませんが。
 クラウ・ソラス以外の能力に関しては特に。

「使えるモンは何でも使う。効果が有るのなら、イワシの頭だろうと拝んで見せるし、藁だろうが、馬鹿だろうが掴んで見せる。そう言う事やな、タバサ」

 結局、普段通りの結論に到達。実際、見捨てて逃げると言う選択肢が選べない以上、それ以外の答えは存在しないのですから、これは仕方が有りませんし。
 俺の予想通り、この事件の先に待っているのがあの邪神ならば、そいつは間違いなく自らの世界を構築する為に、今、ここに存在して居る世界を滅ぼそうとするはずです。
 何故ならば、ヤツは破壊神であるのと同時に、創造の神と言う側面を有して居ますから。

 もしそう成ったのなら、この世界で生きて行く術はなくなって仕舞うでしょう。
 確か今までも世界を滅ぼし、其処に住んで居た住民たちをすべて殺し尽くしたり、別の生物に変えて仕舞ったりした、と言う伝承が残って居たはずですから。

「盛り上がっているトコロ悪いんやけどなぁ、御二人さん。これから、ちょいと付き合って貰いたいトコロが出来たんやけど」


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