コードギアスR2
0621話
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るほど。まずは大宦官に焼き栗を拾わせようとしている訳か」
星刻が頷くように呟き、それにピンとくるものがあった。
「となると、ブリタニアで糸を引いているのは恐らくシュナイゼルだな。皇帝ならそんなのを気にせずに攻め込んでくるだろうし」
「なるほど。EUの半分近くを切り取ったシュナイゼルか。何を企んでいるのやら」
「さあな。俺に思いつくのは、今香凛が言っていたように火中の栗を拾うのを大宦官に任せようとしている程度といったところだが」
「……この国の事だし、取りあえずシュナイゼルへの対応はこちらに任せて貰って構わない。アクセルはシュナイゼルのような者を相手にするのは苦手だろう?」
「そうだな。戦場で戦うのなら問題無いし、他の勢力を結集して攻めてくるのでもそれ程苦労はしない。だが舌戦となると俺には向いていないのは事実だ」
そんな俺の言葉に、苦笑を浮かべる星刻。香凛もどこか呆れた様に俺へと視線を向けている。
「全く、シャドウミラーも国家と名乗る以上は交渉にも慣れておいた方がいいと思うがな。……まぁ、いい。シャドウミラーに関しては砲艦外交が基本となるだろうし。それでEUは?」
星刻の視線を受けた香凛は俺へと向けていた苦笑とはまた違った苦笑を浮かべる。
「EUに関してはかなり友好的ですね。どうやら私達の持っている戦力に興味があるようです」
「EUは国土の半分近くをブリタニアに奪われているから必死なんだろうよ。だが、衆愚政治に凝り固まっているEUと組むというのはあまり気が進まないな。星刻、その辺はどうだ?」
俺の言葉に、何かを考え込むようにして座っていた椅子へと体重を掛ける星刻。
「確かにEUに対しては私もいい印象を持っていない。エリア11がブリタニアに占領された時には真っ先に国内にいる日本人達を隔離するような国だしな。朝令暮改が罷り通る衆愚政治以外の何ものでもない。恐らく陽光と何らかの条約を結んでも、あっさりとそれを撤回する可能性が高い。そう考えると、最低限のやり取りで済ませるべきだろうな。……もっとも、こんな風に出来るのもシャドウミラーがいるからだが。もしシャドウミラーがいなければ、EUのような相手とも同盟を結ぶ必要があっただろう」
「星刻様、ですが衆愚政治だからこその使いようもあるのでは?」
香凛の言葉に星刻は頷く。
「香凛の言っている事は間違ってはいない。だが、それも国内がある程度落ち着いてからとなるだろう。今はまず中華連邦だ」
「……なら俺は早速、その中華連邦に協力しそうな黒の騎士団に対して釘を刺しに行ってくるとするか。星刻、国内が落ち着いたらギアス響団の方もよろしく頼む」
「ああ、任せろ。既に手は打ってある。大まかな場所は聞いているし、後は向こうがこちらの手に引っ掛かるのを待つだ
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