コードギアスR2
0621話
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わず黙り込む。いや、中華連邦というのが無茶苦茶だというのは理解していたが、ここまでとは。……ある意味さすが中華連邦と言えるな。
「……どうする?」
そう呟き視線を俺に向けてくる星刻に、小さく肩を竦める。
「この国は俺の国って訳じゃない、お前達の国だ。俺はあくまでも協力者に過ぎない以上、俺が口出しすべきじゃないだろう」
「……本音は?」
「中華連邦なんて存在に関わったら、俺まで面倒な事になるに決まって……あ」
絶妙のタイミングで出された香凛の言葉に、思わず本音を口にしてしまう。
そんな俺を、星刻はジトリとした目で眺めている。
その目は、自分が関わるのが嫌だから自分に投げるのかと考えている目だろう。
「まぁ、無難に『寝言は寝てから言え。……いや、寝てから寝言を言うとうるさいだけだから、あの世で言ってろ玉無し共』とでも返事をしておけばいいんじゃないか?」
「また、随分と挑発的な返答だな」
呆れた様な星刻に肩を竦める。
「俺達の計画通りに進めるのなら、中華連邦には暴走して貰うのがベストだからな。向こうの頭に血を昇らせるのは効果的だろうよ」
「しかしそうなると、黒の騎士団はどうする? 中華連邦に蓬莱島を譲渡されている以上は向こうに協力するんじゃないか? いや、計画の1つとして黒の騎士団と中華連邦を合流させるというのは知っているが……今の黒の騎士団だと勢力が大きすぎるだろう」
俺の言葉にそう呟く香凛。その言葉に小さく首を振ってから口を開く。
「問題無い。黒の騎士団に対しては蓬莱島に到着後、1度釘を刺して動き出すのを遅らせる予定だ」
……そう。俺という釘を、な。
確かにゼロは俺よりも格段に頭がいいだろう。そしてギアスはこの世界に存在する者にとって致命的な力となるのも事実だ。だが……その全てが俺には効果が無い。知略を尽くして俺を止めようとしても力尽くで強引に突破される。ギアスに関しては混沌精霊と化した俺には効果が無い。そして……
空間倉庫の中にある鵬法璽へと思いを馳せる。
正直に言えば、これを使ってゼロを……ルルーシュを俺に従わせるのがベストなのだろう。だが、コーネリアの気持ちを考えるとそれは出来ない。つまり……
「……そうか。ならブリタニアからの連絡は?」
黒の騎士団に関する事を考えている間にも、星刻と香凛の話は続いていたらしい。考えに耽るのを止め、改めて意識をそちらへと向ける。
「一応連絡は入ってきていますが、取りあえずオデュッセウス殿と話をさせて欲しいという内容ですね」
「いつも強気のブリタニアにしては妙に大人しいな」
「ええ。恐らくはアクセルの使った魔法に興味があるんでしょうが……自分達で火中の栗は拾いたくないといったところだと思います」
「な
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