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星の輝き
第33局
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わずチャットで呼びかけた。自分は院生だ。仮にもプロを目指している人間なのだ。強いとはいえ、それなりに頻繁にネット碁を打つakaがプロとは思えない。それなのに、院生の自分に匹敵するかそれ以上の力を持っている相手が、ネットとはいえ存在するのだ。和谷はとても冷静ではいられなかった。

 しかし、チャットの返事は返ってこなかった。akaの名前は、ログアウトして消えた。

−くそっ!プロ試験も始まるって言うのに…。プロになれるのはたったの3人。どんな相手が来ても、勝たなくちゃいけないのに…。今年は塔矢名人の息子が受けるって言う噂もあるってのに…。

 akaの名前が消えた画面を、和谷はじっと見つめていた。





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