合宿編
十七話
[2/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
、ゴライアスの操作をしてる上なので単調気味に成っていて幾分かは楽だった。
そして何より、これ以上年下に弄ばれるような状況は、我慢ならなかった。
「ふははははっ! 逆襲しせしめる!」
「な、なんか悪者みたいで怖いですよー!?」
残虐的な笑みを浮かべるアレクに、コロナは悲鳴染みた声を上げながらもゴライアスの巨拳を放つ……が、そう何度も通じない。
潜るように躱したアレクはその勢いで突っ込み、ゴライアスの足に正拳を放つ。続き揺らぐ足にローを放ち、アッパーで足を跳ね上げる。
次いで倒れるゴライアスの下に回り、覇気を球体状に形成し、巨大な気弾を作り上げた。
「ハアアアァァァッ!!」
ゴライアスは端末を核に魔力を込め練った物質。なのでその核を壊せば崩れ落ち、再構成も封じられる。そして核の在り処は、おそらく胴体。頭の可能性もあるが、何処も均等に操作する為に物質の中心に在る筈。
ティアナの言付けを基に、アレクは倒れてくるゴライアスの胴体に気弾を当て、抉り削って行く。この方法ならば、再構成しようとも覇気が妨げ、出来ようも無い。
(――――アレか!)
抉り減って行く胴体から黄色く輝く物体が見えると気弾を破裂させ、撃ち飛ばした。
もう核の位置は掴んでいるので後は貫くだけだ。
覇皇轟雷脚!
足裏から覇気を勢いよく噴き上げ一直線に跳び、雷のような音を轟かせゴライアスの核を蹴り抜く。
核を失ったゴライアスは土に還るがアレクは其処で止まらない。真の標はその向こう、驚愕するコロナだ。
アレクは笑みを濃くしながら、思いっきり蹴りを叩き込む。
「うそぉっ!?」
「ふはははははぁっ! ぶっ飛びやがれぇっ!!」
声高々に笑いながらコロナを中央方面に蹴り飛ばす。コロナのLIFEは430ほど残ったが、後は向こうがなんとかするだろう。
そう判断を下したアレクは、建造物の間を進みながら次へ向かう。ティアナの言付けは終わったが、他からも援護要請が来ている。
ただ、何故俺なのか、と進みながら戦況をモニタしてみると、ああ俺に頼む訳だわ、と納得出来た。フェイトのLIFEは340でエリオとなのはに挟まれて劣勢、ノーヴェもスバルとヴィヴィオに挟まれて、今し方LIFEが240まで減らされた。若しかしたら、コロナを中央方面に蹴り飛ばしたのは失敗だったかもしれない。
だが今はこっちが優先、と指定ポイントに急行する。
「到着しやしたよキャロロさん」
『じゃあ……準備お願い!』
「へーい!」
建造物の影から状況を窺いながらアレクは撃墜できるよう準備をする。ただ、キャロが相手するルーテシアとリオを此処から同時に倒しきるには、一つしか思い付かない。未だ完成には程遠い業であるが、此れしか
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ