TURN3
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やと思っているんや?」
俺と茂はニヤリと笑い、通信を切った。
「さてと、南京モン星域まで後ちょいやな。艦橋に行くか」
俺は艦長室を出た。
「敵中帝国艦隊は旧式のコロニーを改造したコロニー砲を使用しているようです」
副官が俺に報告をする。
「恐らく小澤提督の航空部隊で叩くやろ。第四戦隊の出番は残党処理やろな」
コロニー砲隊は肉眼で見えてない。
東郷長官から指示を受けたのか、小澤提督の航空部隊から攻撃隊が発艦している。
「敵の陣容は?」
「コロニー砲隊と巡洋艦部隊、駆逐艦部隊の三個艦隊です」
「……第四戦隊の出番は無いな」
恐らく航空攻撃で壊滅するやろな。
そして南京モン星域の中帝国艦隊は小澤提督の航空攻撃を受けた。
中帝国艦隊はガメリカやソビエトの旧式艦で編成された艦隊やったけど、対空火器を搭載していなかったので一方的に叩かれて次々と宇宙に散らしていったのであった。
艦隊が無くなった星域はもはや抵抗する事は不可能やった。
控えていた山下利古里陸軍長官率いる陸軍艦隊が一斉に南京モン星域に突入を開始した。
「終わったな……」
俺は突入する陸軍艦隊を見ながらそう呟いた。
ま、百パーやけどシュウ皇帝はア・バオワ重慶に逃げておらんやろな。
「第四戦隊は周辺宙域を警戒や。中帝国艦隊の残党がおったら困るのは俺達やしな」
「それもそうですね」
俺の言葉に副官が苦笑した。
そして南京モン星域が占領されたのは会戦から五日後やった。
少し守備隊の数が予想より多かったらしい。
「艦長、旗艦長門より通信です」
「おぅ、通信開け」
『やぁ狹霧』
「どうもです東郷長官」
一体何やろか?
『ア・バオワ重慶に逃げた中帝国艦隊は僅からしい。なので第四戦隊は日本に帰還して対空火器の増設してほしい』
東郷長官も知ってたみたいやな。
「分かりました。第四戦隊は日本に帰還しましょう」
『あぁ。それと一人乗せてほしい人がいる』
「乗せてほしい人ですか? それは構いませんが……」
誰やろ?
『それは当日まで待っておけ。それではな』
東郷長官はそう言って通信を切った。
「……何か嫌な予感がすんのは気のせいやろか?」
気のせいであってほしい。
そして当日。
「陸軍長官の山下だ。日本までだが宜しく頼む」
俺の目の前には日本刀を持つ山下長官がいた。
……マジすか?
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