第八話:入団
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周りはざわめきをたてた。
「う、うん。僕だけじゃ無くてこの三人も同じ、シガンシナ区出身だよ」
アルミンは俺たちに目を向けて話を振った。
「よろしく、エレン・イェーガーだ」
「…ミカサ」
「シルヴィオ・クロイツだ。よろしく」
「おう!!よろしくな!」
二カッという効果音が出そうな笑顔で返してくれた。威圧してた俺が悪いのだが幼馴染の四人以外で話しかけてくれた人は居なかったので正直嬉しかった。
「それで?見たのか?超大型巨人」
「ああ……」
エレンのその答えに次第に人が集まってくる。
「本当か!?」
「どのくらい大きいんだ!?」
「壁から首を出すぐらいだったな…」
「うそ!?、私は壁を跨ぐぐらい大きかったって聞いたわよ!?」
「俺の村でもそう聞いた」
「ど、どんな顔だったの?」
「皮膚が無くて、口がでかかったな」
超大型巨人、俺の両親を殺した巨人。
「じゃあ、扉を壊したっていう鎧の巨人は?」
「普通の巨人と同じくらいだったよ」
次はアルミンが答える。
鎧の巨人、フローラを殺した巨人。
「エレン、ミカサ、アルミン、悪い、先に寮へ戻っとく」
立ち上がって訓練へ向かうために寮へ戻ることにした。
、というのは建前だ。実際には殺意が抑えられそうになかった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
バキッ!!
俺は木を殴りつけることによって気持ちを発散させた。
手を戻すと僅かに凹む木が目にはいる。
「ふう、頭冷やさないとな」
俺は空に見上げながらそう呟いた。
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