第八話:入団
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しかし、それを聞いたエレンは苦笑いを返してきた。
「シルヴィオがまた無意識に周りを威圧してたからだよ」
それを聞いた俺も苦笑をせざるを得なかった。
「またやっちゃったか」
俺は開拓地でも巨人の話を聞く度、無意識にこんな風になることが多かった。
「悪かったな。エレン、ミカサ」
「いいよ。開拓地で慣れたから」
「気にすることは無い…」
幼馴染たちの言葉を聴き苦笑してまう。とはいえ、これでもましになったほうだ数ヶ月ほど周りを威圧しまくっていた。俺を見て開拓地にいた兵士がびびっていたほどだ。
「そっか…なら、明日から訓練だ。寮へ行こうぜ」
ミカサと別れ、エレンと寮へ向かった。
寮では俺と同じ部屋になった奴が絶望の表情を浮かべていた。
……………失敬な。
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翌朝
「……ん。くっ…。そろそろだな」
まだ、太陽もうっすらとしか出ていない早朝に目を覚ます。
部屋には僅かな太陽の光が射し込むなかで殆ど暗中模索状態でエレンの近くに寄りエレンの頬を数回はたき、小声で起こす。
「おい、エレン。起きろ。朝ランニングするんだろ?起きろって」
「くっ……あっ…。シルヴィオ?ああ、そうだったな起きるよ」
俺とエレンは周りを起こさないよう静かに荷物から動きやすそうな服とタオルを引っ張り出し、昨日、サシャ(って言ってた様な気がする)が走らされていた場所へ移動した。
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「そろそろ終わりにしようぜ」
「ああ、部屋に戻るか」
数十回程度走り終えた後、敷地内にある井戸を汲み顔を洗い汗を流した。
部屋に戻ると既にアルミンと他、数人程目を覚ましており俺たちは軽くベッドを整えた後、食堂へ向かった。
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「おはよう、エレン。あとシルヴィオとアルミンも」
「おう」
「おはよう、ミカサ」
「おはよう。って、僕らはついでなんだね…」
食堂へ向かう途中、ミカサに会い、四人で飯を食うことにした。
四人で飯を食っていると坊主頭の男が話しかけてきた。
「よう!俺、コニーってんだ、アルミンって言ったっけ?お前さ、シガンシナ区出身って言ってたよな。その日もいたよなシガンシナに!」
「おい、あいつ、あの赤目がいるところに話しかけたぞ」
「マジかよ!?死ぬんじゃねえか?」
「ばっか、お前!!聞こえたらどうすんだ!」
コニーが話しかけたことに
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