第3章
月光校庭のエクスカリバー
第60話 エクスカリバーを許さない!
[3/4]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
棄された所とは言え、これはちょっと…」
「つい最近、堕天使と悪魔が一騒動したとは聞いてたけど…」
「……どうでもいい。潰し合いなら勝手にやってろだ」
「しかし遅いな?」
「……待ち合わせ場所はここで合ってるのか?」
「間違うはずがないわ。ここは私が両親と過ごした所よ。子供の頃にねぇ」
「あ、かわいい。そっちの男の子達は?」
「幼馴染みよ。よく一緒に遊んでたの。元気にしてるかなぁ?せっかくだから後で顔を出しに行こうっと」
「そんな事より、先に来てる奴らは何やってるんだ?場所がここなら既に大分過ぎてるぞ」
「……確かに、ちょっと心配ね?」
「……やむを得ん。三手に別れて探索を行う。私は一人で、君達は二人ずつで探索に当たってくれ」
「分かった」
「ハーイ」
「はい」
「了解」
「……二時間後にここでおち会おう………最悪な事態になってなければいいが……」
「俺達仲間だろ!」
……すまない、僕は本来、仲間と楽しく過ごしちゃいけないんだ。
……そんな資格なんか僕には…。
雨が降りしきる中、僕は傘も刺さずに歩いていた。
恩がある部長にもあんな態度をとってしまった。
(……騎士(ナイト)失格だね)
歩いていると、物陰から人が出てきた。
「あ、ああ、た、助けてぇ…あぁぁぁッ!!…」
「……神父?」
出てきたのは神父であったが、突然悲鳴を揚げて倒れた。
……何かに追われているようであったが…。
「ん?」
さらにもう一人人影が現れた。
「やあやあ、ヤッホー、おっひさだね〜♪誰かと思ったら〜…クソ悪魔のクソ色男君ではあ〜りませんか〜…」
「ッ!フリード・セルゼン!!」
現れたのは以前戦ったはぐれ神父の男であった。
「……まだこの町に潜伏していたのか…」
「すんばらし〜い再会劇にアタシゃ涙ちょちょ切れまくりっスよ!ふっふ〜♪」
……相も変わらずふざけた言動だ。
「……あいにく、今日の僕は機嫌が悪くてね」
「ヒャハハハハハァッ!!そりゃまた都合がいいね〜♪ちょうどオレっちも神父狩りに飽きたところでさ〜♪」
「ッ!?」
奴の持つ剣を見て、僕は驚愕する。
「その輝き…オーラ…まさか!」
「バッチグーッ!ナイスタイミーング!以前のお返しついでに試させてくんねえかなぁ?どっちが強いか!お前さんのクソ魔剣と〜ッ!この聖剣!エ〜クスカ〜リバ〜とさァッ!!」
「ッ!!」
……僕はエクスカリバーを許さない!…。
「ン〜、ンフフ〜フフン♪死ねってんだ!」
「ふぅッ!」
ガキィィィン。
「グ…ググッ!」
「売りの端整な顔立ちが〜、歪みまくってますぜ〜ッ!この聖剣エクスカリバーの餌食に相応しいキャラに〜、合わせてきたぁッ♪」
「ほざくな!!」
「ア〜ウッ!」
僕は彼を押し返す。
「……イケメンとは思
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ