第6章:女の決意・男の勘違い
第39話:消せる落書き、消せない傷跡
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顔が醜いのだから心だけでも綺麗に生きれば良かったのに……
「ご、ごめんなさい! ごめんなさい!! もう二度とルビーを狙いませんから、どうか許して下さい!」
「う〜ん……ダメぇ〜。きっと口だけだから信用できない。もっと仲間を引き連れて来るだろうから、今のうちに全員結んじゃう!」
「そ、そんな……本当にもうしません! 二度と悪い事はしませんから、どうか許して下さい!!」
「え〜……う〜ん……やっぱダメぇ〜! お前等はやらなくても、お前等からルビーの涙を流すエルフの事を聞いた他の奴等が、自分なら誰にも負けないと根拠の無い自信を纏ってやって来る可能性があるから、お前等は全員結んじゃう! そうすれば“世の中には凄ー酷い事をする奴が居る”って世界に知れ渡るから、馬鹿な事を考える奴も減るはず」
「い、言いません! もう誰にも、ルビーの事も……この村の事も言いません!」
なるほど……今後に現れるかもしれない馬鹿の数を減らすのが目的だったのね。
流石リュカね……格好いいわぁ。
「う〜ん……ビアンカはどう思う? 許しちゃって大丈夫かなぁ?」
突如話を振られて一瞬慌てたけど、
「そうね……取り敢えずは許しても大丈夫じゃない? まぁこのゴミ共は持ち帰ってもらいますけど」
と、自分で歩けなくなった連中を連れ帰る様に指示する。
「あ、ありがとうございます!」
私の言葉を撤回される事を恐れた醜男共は、慌てて被害醜男を抱え逃げ出した。
何か私が全てを取り仕切ってるみたいになっちゃたけど……それも狙いかしら?
まぁ連中は全員逃げちゃったから良いか。
だが私の愛するトラブルメーカの下へは、続々と問題が沸き起こる。
それは……
「キサマ、殺してやる!」
と、絶叫し塔から出てきたデスピサロの事なんだけどね。
ビアンカSIDE END
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