第6章:女の決意・男の勘違い
第39話:消せる落書き、消せない傷跡
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俺にかかってた毛布がズリ落ち、全裸状態になってしまった。
ロザリーには兎も角、ラピスには失礼だと思い、慌てて股間を隠そうと視線を向けたのだが……
何やら妙な状態なのに気付き硬直する。何が妙かというと……
腹部に『ゾウさん パォ〜ン!』と書いてあり、更にその下には、俺の○○○を象の鼻に見立てた落書きが書いてあった!
「な、何じゃこりゃぁ!?」
「あ、あの……リュカさんが……」
ロザリーが手を口に当て笑いを堪える様に告げると……
「私も止めたのですが……あまりに面白くて……」
ラピスまでも視線を逸らし笑いを堪えて報告してくる。
こんな女ではなかったのに……奴が彼女を変えたのか!?
「ふざけやがって、殺してやる!」
慌てて部屋を出ようとしたが、
「デスピサロ様……先ずは落書きを拭いて服を着てからの方が」
とラピスに忠告されたので、急いで汚れを落とし着替えた。
そして塔の外へ駆け出す!
デスピサロSIDE END
(ロザリーヒル)
ビアンカSIDE
「おい、ルビーの涙を流すエルフを出せぇ!」
ロザリーヒルへ舞い戻りデスピサロが起きるのを待ち1日経過した昼下がり。
村の中央付近でテーブル広げティータイムを楽しんでいたら、村の入り口付近から耳障りな声が聞こえてくる。
皆さん状況を瞬時に理解したので、トラブルメーカーでトラブルバスターのリュカを先頭に、声のする方へと向かう。
一応デスピサロを助けたと言う事を評価され、村の人々からは何も言われなくなったが、やっぱり連中の仲間と思われたくなかったので、私達(主にリュカ)が解決しようと乗り出したのよ。
ゾロゾロと一団が入り口に到着すると、そこには不細工な男共が14.5人屯っていた。
中には私が初めてこの時代へ来た時、ロザリーを犯そうとしてた馬鹿も居る。
と言うか、それがリーダー格で仲間を引き連れてきたみたいだ。
「あ、テメーはあん時に俺等の邪魔をした女じゃねーか! 今度こそルビーは渡してもらうぞ!」
嫌だなぁ……醜男は美人をしっかり記憶してる。
こういう時って美人は損よね。
「ビアンカの知り合い?」
何時もの優しい口調でリュカが問いかけてくる。
まぁ彼も答えは解ってるんだろうけど。
「さぁ? 醜男の顔は憶えられないから……つーかアイツ等兄弟でしょ! みんな同じように不細工よ。憶えられるわけ無いじゃない、あんな連中!」
きっとこれがリュカ家の人間として最も正しい回答だと思う。だってリュカが楽しそうに笑ってるもの。
「ふ、ふざけやがって……」
「あははははっ……まぁまぁ落ち着いて。妻が失礼な事を言ったね……本当の事を言ってしまったとはいえ夫として代わりに謝るよ、メンゴメンゴ」
全然謝罪する気のない謝
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