第六十九話
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けるたんびに喜び勇んで戦いに行くものだと思っていたが」
まあ、否定できないことを繰り返していることは自覚している。
とはいえ・・・
「俺、確かアテナのときは手を出してないはずなんだけど」
「そういえばそうだったな。あの時も、アテナほどのビッグネームとの戦いは武双たちからしたら楽しいだろうに、と思ったよ」
まあ、楽しいだろうなぁ・・・
ギリシア神話の元主神。戦争を司るような神様が強くないわけが無い。
主神クラスが、強くないわけが無いんだけど・・・
「武双?」
「ああ、ゴメン。ちょっと考え事してた」
つい頭に浮かんできた疑念を追い出し、孫悟空のことに思考を戻す。
あの事については、俺がいくら考えたところで分かるものじゃない。だから、聞く対象はちゃんと考えないと・・・あれ?誰に聞いたんだっけ?
・・・考えるのはやめよう。
「まあ・・・今回、孫悟空は護堂に任せるつもりだよ」
「それはどうして?」
「祐理の妹のひかりが、今まさに孫悟空にとりつかれてるから。まあ、気にせず戦ってもいいんだけど・・・」
俺たちカンピオーネが何人人間を殺したところで誰かに咎められるような事は無い。
神と戦い、殺すために出て犠牲ならば物理的、人的問わずに問題無しとされるだろう。
だが、それでも・・・
「そうすると、孫悟空なんてビッグネームな鋼の神と戦った後に、護堂と戦わないといけなくなる」
「イタリアのサルバトーレ・ドニなら、その状況を心から楽しみそうな気もするがな。武双は、そうではないのか?」
「・・・まあ、それはそれで楽しそうだと思ったのは、否定しない」
うん、考えてみたら確かに楽しそうだ。
お互いに相手の権能を切り裂いたり壊したりする権能の持ち主、どんな戦いになるのか予想もつかない。
とはいっても、
「それ以降の、学校での生活が暮らしづらくなる」
「ああ、そういうことか」
これでも学生の身だから、そうなるのは勘弁願いたいところなのだ。
「まあ一応、妹の部活の先輩の妹、幼馴染の友達。そんな立場のやつを見捨てるのもそれはそれで心が痛むし」
「なら、武双が助け出すのは?」
「多分、無理。ひかりの存在ごと孫悟空を壊すのは出来そうなんだけどね」
その点、護堂の戦士の権能なら孫悟空のみを切り裂いてひかりを救い出すことが出来るかもしれない。
そう考えた結果、孫悟空については護堂に任せよう、ということにしたのだ。
「だが、それなら何で手伝おうと思ったんだ?何をするつもりで?」
「ベストなのは、護堂が戦士の権能を使いやすいように孫悟空を抑えること」
まあ、これがベストだ。
これが出来れば救い出すのも成功確率が上がるし、俺も孫悟空と戦え
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