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『ポケスペの世界へ』
第二十五話
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りが見えてきたな。

「ん?」

 線路上に誰かいるな。

『ッ!?』

 すると、いきなりカビゴンが出てきた。

 確かカビゴンを持ってる奴は………。

 てか今はそれより……。

「エリカッ!!」

「ショ、ショウさんッ!?」

 俺はエリカを抱き寄せる。

 エリカが驚いてるけど今は非常時やから無視や。

ドガッ!!

ズザザザザザザッ!!

 カビゴンがリニアを停める。

ドォンッ!!

 そしてカビゴンが行き止まりに激突した。

「きゃッ!!」

「うッ!!」

 衝撃でエリカが悲鳴をあげる。

 グリーンとタケシは受け身を取ってなくて床に叩きつけられた。

「大丈夫かエリカ?」

「は、はい。なんとか……」

 エリカは大丈夫そうやな。

「レッドッ!!」

 グリーンが叫んだ。

 俺とエリカが外を見ると、初代主人公で、 ゲームではシロガネ山で待ち構えているレッドがいた。

 てかシロガネ山のレッドは何も言わずに消えたけど、あれは幽霊なんやろか……。

 まぁ負けたからポケモンセンターに戻ったんと違うかと言われているけどな。

「身体は治ったのかッ!!」

「あぁ」

 グリーンの言葉にレッドが頷く。

「遅れてゴメン」

「レッド。どうして此処が?」

「今回もこいつが教えてくれたんだ」

 レッドはそう言ってエリカに運命のスプーンを見せた。

「リーグ会場は?」

「あぁ。酷い事になっている」

「よし、リーグ会場に急ごうッ!!」

 レッドの言葉にグリーンは無言で頷く。

(せんせい)ッ!!」

「うむッ!! 残党共を押さえつけておく役目、しかと引き受けたぞッ!! 行って来いッ!! そして……頼んだぞグリーンッ!!」

 シジマがグリーンに言う。

「おりゃぁッ!!」

バキィッ!!

 降りようとした残党員を殴る。

「レッド、貴方はポケギアを持ってますこ と?」

「いや?」

「でしたら私のこれを。何かの時のため にッ!!」

 エリカが投げたポケギアをレッドは受け取 る。

「サンキューッ!! 行って来るッ!!」

 そしてレッドとグリーンはサイドンで地下へと潜った。

「ショウさん。行かなくていいんですか?」

「………忘れてた……(汗)」

 エリカに言われるまで忘れてたわ。

「とりあえず、俺は空から行くわ。エリカ、無茶はすんなよ?」

「はい。気をつけて下さい」

「あぁ。ピジョットッ!!」

 エリカの言葉に頷いて、俺はピジョットを出して飛んだ。









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