暁 〜小説投稿サイト〜
落ちこぼれの皮をかぶった諜報員
 第6話 勇人は毒状態になった!
[6/6]

[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話


バタッ

「ちょっと! 勇人君!? しっかりして!」
薄れゆく意識の中で最後に見たものは……佐々木のガッツポーズをしたところだった……。
(いつか……倍返しにしてやる……)






「はっ!? 知らない天井だと!? あ、病室の天井か……」
(ということは、僕は運び込まれたんだな)

「はあ〜、さすがにもう一発、毒をくらったのはまずかったな」

ガラッ

「ん? 目を覚ましたのかね?」
医者が入ってくる。
「はい、体も大丈夫そうですし」
「まあ、犯人が解毒薬の作り方を話したからね」
「そうなんですか」
「それより……病室を抜け出した挙句に、また毒をもらって運び込まれてくるなんて、何を考えてるんだ! 君の友人は皆、心配していたぞ!」
「す……すみません。クラスメイトにぶちのめされる犯人を見たくて、つい……」
「馬鹿者おおおお!!!」
「ぶべらっ!!」


医者が殴りつけてきた。
「もっと自分の体は大事にしなさい!」
「はい……以後、気を付けます……」






「あ〜あの医者め……マジでぶん殴りやがって……せっかく毒が治ったのに……」
「それにしても、イ・ウーか……“裏”の事もあるのに厄介なことになるかもしれないな」
暗雲がかかった気分だ……。

「とりあえず寝よう……疲れた」

初めて、消毒液の香りがするベッドの上で眠りについた。

[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ