第6話 勇人は毒状態になった!
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ったらガトリングガン連射で面倒事になる。何としても距離を取らずに隙を作るしかない)
「くらいな!」
ナイフで突き攻撃を入れるが、夾竹桃は右へ体を反らしあっけなく避けられてしまう。
(くそっ! ガトリングガンを持ってるのに動きは俊敏だな……)
そう思っていると、夾竹桃は再び左手を突きだそうとしてくる。
(しまった!)
「はあ!!」
「!」
佐々木が刀を振るう。しかし、それもあっけなく避けられてしまう。だが、勇人は夾竹桃の攻撃を受けずに済んだ。
「助かったよ。ありがとう、佐々木」
「礼はいりません。それより集中してください」
「分かってるよ」
「(火野さんや風魔さんでも、手も足も出なかった相手なのに……ここまで渡り合うなんて……)」
「行くぞ! 佐々木」
「分かってます!」
佐々木が跳躍し、夾竹桃に切りかかる。しかし、夾竹桃は横に避ける。そこに……
「はあ!」
勇人が地を蹴り、一気に夾竹桃に接近し、ナイフで突く。
「くっ」
掠りはしたものの、決定打にはならなかった。
すかさず佐々木が、休む隙を与えんばかりに切りかかるが……
ガキン!!
佐々木の刀による攻撃を、夾竹桃はガトリングガンで防御したのだ。
「くっ」
「佐々木! 今いく!」
勇人がすぐに向かうが、夾竹桃は左手を構え佐々木に突きだす。
「志乃ちゃん!!」
「くそっ!! 間に合ええええ!!!」
勇人は佐々木を突き飛ばした。しかし勇人の首に夾竹桃の左手の爪が刺さった。
「ぐう!?」
勇人は急に襲ってきた、不快感に膝をついてしまう。
夾竹桃は勇人にとどめを刺そうとガトリングの銃口を向ける。
(やべえ……でも、隙はできた。後は、間宮に託すか……)
「今だ! 間宮、決めろ!!」
勇人は力の限り、大声で叫んだ。
「うん!! はああ、「鷹捲」!!」
「隙ができたと思った?」
間宮の行動を把握していたのだろう。夾竹桃はガトリングガンを間宮に向ける。
(くっ! このままじゃ、ガトリングガンで――!?)
間宮の鷹捲がガトリングガンに当たった。すると……。
ガトリングガンが破壊された。そして夾竹桃もダメージを受けたらしい、服が破け――え?
(どういうことだ? 夾竹桃の服が破けて、下着姿になったことは置いといて、なぜ、ガトリングガンが破壊されたんだ? これじゃあ、僕が隙を作る必要なんてなかったんじゃ……)
無駄な事をしたのではないか、と考え込む勇人。
「勇人君!!」
間宮が声をかけてくる。
「あ、ああ、やったな。間宮」
「うん!」
「ちっ」
佐々木め……助けてやったのに……
「それより勇人君! 毒は大丈夫なの!?」
「え? ああ、大丈夫――じゃないわ……
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