暁 〜小説投稿サイト〜
落ちこぼれの皮をかぶった諜報員
 第6話 勇人は毒状態になった!
[2/6]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
から逃げられない……」



「ふう、何とかなったか……にしてもあの女、いったい何者だ? とりあえず、病院にいこう」





「これは即効性で致死性の猛毒ですね。実はもう1人毒を打たれて入院している子がいるんですよ」
「そうなんですか?」
「ええ、しかし、あちらの毒は非常に質が悪い。毒を受けてから2年後に症状が発症し、視覚、聴覚、味覚…と順に感覚を奪っていく。そして発症後約8日で全ての五感と命を失ってしまう毒なんです」
「うわ〜本当に質が悪いですね」
「それにしても、天原さん、あなたよく無事でいられますね」
「え? まあ、慣れて……じゃなくて! 体質ですよ」
「そ、そうですか……」


診断が終わったあと、入院することになった、そして今、病室から抜け出し、ある人の病室に向かっていた。

そして僕は目指していた病室に着いた。プレートには神崎・H・アリアと書かれている。
順番を待っている時に神崎先輩が撃たれたと噂を耳にして気になったのだ。
(神崎先輩のような凄腕が撃たれるなんていったい何が……)

「神崎先輩? 天原です。入っていいですか?」
「……」
「いないのか……? なら仕方ないか……出直そう……」

自分の病室に戻ろうと廊下を歩いていると――「現実では「逃げ」の手段よ」
(ん? 神崎先輩の声? どうしてここから……)



病室のプレートを見てみると――「間宮ののか」
(間宮? あかりの家族か? よし、諜報科十八番の盗み聞きだ)






「アリア先輩……どうしてここに?」

「あかり、あんた敵に接触されたでしょう?」
「私、勘は鋭い方なの」

「あんたが隠してるのは、敵の事だけじゃない、自分自身の事も隠してる」
「何もかも隠したまま、なにもかも解決できるの?」

「……ごめん……ごめんね、みんな……」
「全部、話します……アリア先輩の前で嘘はつけませんから……」
「私は元々この学校に入っちゃいけなかった生徒なんです……」





「間宮………………」








「あかり、あんたに初めて作戦命令を出すわ」
「作戦コードネームは「AA」アリアとあかりのAよ」

すると、間宮たちが出てきた。恐らく夾竹桃の所へ向かったのだろう。家族を救うために……。


「家族ってのは、本当に素晴らしいですね」

「あんた、いつから……」
「さっきからずっと、盗み聞きは諜報科の十八番ですから」



「えーと、初めまして、間宮ののかさん。僕の名前は、天原勇人って言います。君のお姉さんのクラスメイトだよ」
「初めまして、天原さん。間宮ののかです。いつも姉がお世話になってます。(あれ?……どこかで聞いたことが
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ