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『曹徳の奮闘記』改訂版
第二十五話
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―――七乃SIDE―――

「……ん………」

 窓から入り込んできた朝日の光りの眩しさに私は目を開けた。

「……此処は……」

 部屋を見渡すと、長門さんの部屋だった。

「……………」

 裸だった事に私は顔が朱くなっていくのを感じた。

「………やっちゃった……」

 真っ赤になった顔を手で覆いながらそう呟いた。

 何か嬉しく思った。

「……長門さんに初めてをあげられた♪」

 多分、私の顔はスッゴくニヤニヤしているでしょうね。

「……うぅん……」

 あ、長門さんも起きたみたいですね。






―――七乃SIDE終了―――







―――長門SIDE―――

「長門さん。お早うございます」

「……あぁ、お早う七乃……」

 目を覚ますと、俺の隣には裸の七乃がいた。

 ……そういや俺……七乃としたんだな……。

「七乃……その……身体は大丈夫か?」

「へ? あ、はい。あそこが少し違和感がありますけど大丈夫です」

 七乃が笑う。

「ま、服を着ようか。こんなところを誰かに見つかったら洒落に……」

ガチャ。

「長門。朝…よ……」

 ……運が悪いのか、ロッタが部屋に入ってきた。

「……な…な……何やってんのよッ!!」

 ロッタが顔を真っ赤にして慌てて俺の部屋を出た。

「お、おいロッタ………」

 ぁ〜行ってしまった………。

「……着替えるか……」

「そうですね……」

 俺達は着替えてから食堂に向かった。





―――食堂―――

「ハッハッハッ!! いやいや七乃にもとうとう春が来たようじゃのぅッ!!」

 食堂に行くと零が酒を飲んでいた。

「……零、朝っぱらから飲むか普通?」

「何を言うんじゃ長門。七乃の御祝いに決まっておるだろう」

 零がニヤニヤしている。

「……………」

 七乃は顔を真っ赤にして下に伏せる。

「こ…この……エロバカッ!!」

 ロッタが顔を赤くしながら言う。

「いや済まんロッタ。ま、どうせ直ぐに皆にバレるしな」

「………」

 ロッタはう〜と唸り、俺を睨んでいる。

「そんな睨んだら可愛いなもうッ!!」

「キャアァァァッ!!」

「ゲフゥッ!!」

 ロッタの可愛さに思わず抱きついたが、ロッタは俺に右ストレートを繰り出した。

「おぉ? 早速浮気かの?」

「フンッ!!!」

 零がニヤつき、俺を殴ったロッタが顔を背ける。

「………長門さん。早速するのは別に構いませんけど、その方面は夜でお願いしますね?」


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