リア充観察記録 前編
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はなく、奴に関わる者たちの情報も送るようになった。場所が場所なんで奴の周りには女しか居ないのだが、それがいけなかったのかもしんない…。
「オランジュ、お前まだ続けてたのか……シャルロッ党…」
「あたぼうよ。なんせ俺と同じフランス人、彼女の愛機はオレンジ色で俺のコードネームの意味もオレンジ!! そして何よりあの健気で儚い可愛さ!! あれで好きにならないわけが無い!!」
「あぁ、そう…」
亡国機業の男性陣に『IS少女・ファンクラブ』なんてもんができてしまったのだ…。現在、亡国機業では毎日のように『俺嫁布教』による派閥争いが繰り広げられているとか。
そして、オランジュは見ての通りフランス代表候補性『シャルロット・デュノア』のファンである。本人曰く『彼女に『あーん』するかされるまで俺は死なん!!』とのことだ。
「ところで、丁度そのシャルロット・デュノアに動きがあったぞ…?」
「何だと!?」
オランジュがシャルロットへの愛を語り始めた辺りからパソコンに向き合っていたのだが、丁度彼女が自室を出てどこかへと出かけるらしい。
「おや、黒兎隊の隊長も一緒か…」
「何、ラウラ・ボーデヴィッヒだと!?」
「知ってるのか?」
「ブラック・ラビッ党」
「しばらく黙ってろ…」
VTシステム暴走と男装暴露の一件以来、あの二人は一緒の部屋割になった。そして現在では同じ男を愛す恋敵であり親友のような関係を築いてるらしい……たまに微笑ましい光景を目にすることも…。
「どこに行くんだ…?」
IS学園に初めてやって来たオランジュに彼女たちの行き先は皆目見当もつかないだろうが、俺には手に取るように分かる。ていうか、毎日見てたら嫌でも分かる…。
「この時間、この方向……間違いなく織斑一夏のとこだな…」
「何だと!?こんな朝っぱらから!?」
ぶっちゃけ言うと朝に一年生の代表候補性が食堂以外に行くのは織斑一夏の部屋ぐらいである。四組の『更識簪』だけは一夏に惚れてない+諸事情により例外だが…。
「う〜ん…多分、いつものモーニングコールじゃね?」
「いつもの!?」
おいおい、これくらいで動揺してどうするんだ。モーニングコールどころかラウラに夜這い紛いのことされてた時もあるんだからな、あのハーレム王…。
「それ以前に奴は二人の女子と同棲も経験してるし…。」
「なん…だと…!?」
「因みその一人はシャルロット・デュノア…」
「よし、ちょっとアイツ殺してくる…」
暴走し始めたオランジュを
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