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『曹徳の奮闘記』改訂版
第二十四話
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よ?」

「お前って酒の肴とか作れるか?」

「肴?」

「おぅ。酒とか飲んでいると肴が欲しくてな」

 ちなみにあの書簡には日本酒と濁酒の作り方が書かれていて、南陽の酒屋で作っていたりする。

「チーカマとかは作れないわよ。それに私が作れるのは普通の料理よ」

「マ・ジ・かッ!?」

「マジよ」

 俺は思わず叫んだが気にしない。

「ぬぅ……ビーフジャーキーとか食いたかったけど無理か……」

「スゥ……スゥ……」

 ん? いつの間にか七乃が寝ているな。

「今日は此処までにするか。ロッタ、後片付けはいいよ。俺がしとくし」

 まぁ俺の部屋で飲んでいたからな。

「分かったわ。じゃあね長門、お休み」

「あぁお休み」

 ロッタが俺に頭を下げて部屋を出た。

「ほら七乃。起きて自分の部屋で寝ろよ」

「うぅ〜ん。眠たいです〜」

「いや俺の部屋だからな」

「私の部屋ですよぉ〜」

 七乃はフラフラと立ち上がって俺のベッドに寝転がる。

 ………完璧に泥酔しているな。

「……このまま寝さしてやるか」

 俺は溜め息を吐いて、七乃に毛布をかけようとする。

ガシッ。

「は?」

 いきなり七乃に掴まれた。

ガバッ!!

「うわッ!?」

ボムンッ。

 そして無理矢理七乃に引き寄せられて七乃の胸にダイビングした。

「な……七乃?」

「……長門さぁん……」

 七乃が俺の右腕にしがみつく。

 ……む……胸がぁ……。

「おい……七乃……」

「……長門さん。初めて会った時、覚えていますか?」

「まぁ一応はな」

「あの時、私は貴方が私達の救世主だと思いました」

「それはどうも……」

「その時かもしれません。私は少しずつ、貴方の事を見ていました」

「七乃………」

「貴方を見ていたけど、私の心はもう我慢出来ません。どうやら敵は多いみたいですので、ちゃっちゃとしますね。長門さん、貴方の事が好きです」

 七乃はそう言って俺にキスをしてきた。

 それはただの唇を合わせるだけのキスだった。

「ん……ぷはぁ……」

「七乃………」

「お願いです長門さん。私の初めてを貰って下さい」

 七乃は顔を朱くしている。

「………分かった。正直、俺は欲が深いけどそれでも構わんか?」

「構いません。だって、長門さんは私の好きな人ですから」

 七乃は笑った。

「……………」

 正直、七乃は可愛いです。

 もう少しで鼻血が出そうだしな。

「行くぞ七乃」

「はい♪」

 そしてその夜、俺と七乃は一つになった。



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