第三章 一話 ネージリンス・ジャンクションでの一幕
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でおり、両国の関係が険悪であることを利用して、度々起こる小競り合いの調停などを行って漁夫の利を占めるという小賢しいやりくちもしばしば行っている。
そんな小マゼランの辺境にある自治領【ロウズ】には本編の主人公がいる。いるに違いない。そうであって欲しいと白野は考える。いなければいないでロウズの領主デラコンダ・パラコンダを叩き潰して経験値に変換してやろうという腹である。
なんにせよエルメッツァはそこそこ広く、大マゼランには劣るもののそれなりに技術も進んでいる。訪れる価値は十二分にあるだろう。
ジンジャーエールを飲み干してモバイル端末で今後のスケジュールをデータ化していると、画面が切り替わってゲイケットの顔が現れた。
「艦長、ユニコーンの補給は後一時間弱で完了する。そろそろ戻っておいてくれ」
「了解した。ああ、それとパダムはそちらに着いたか?」
「先ほど到着した。取り敢えずカタパルトのバークのところに案内しておいたが」
「それでいい。どんな感じだ、パダムは?」
「熟練した手腕の持ち主だな。彼にならユニコーンのエンジンも任せられそうだ。またいい人材を見つけたな、艦長」
「これからもユニコーンには優秀な船乗りを招きたいものだ……あと一時間弱で出発だったな。すぐに戻る」
「ああ。そうしてくれ」
通信を切り白野は酒場を後にする。
ちょうど砲撃担当と話を終えたらしいギリアスがその少し後に酒場を出た。
続く
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