朝
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そもそもそんな高価な物を持っていないのでそんな事をしない
のでは無く出来ない、というのが正しい。
ましてや、泥棒がこの家に侵入したとしても冷蔵庫の中身を確認する馬鹿な泥棒もいないだろうが、
「さーて、今日は何にしようかな、」
冷蔵庫に入っている食料の中から今日の朝食を取り出す。
別に無月は料理が苦手、出来ない訳では無い。
それ相応の食料を無月の前に差し出し調理させればそれなりに、それなりに美味い料理が出てくる?
時も有るし無い時も存在する。
だが、今の無月には料理をする程の食材は今の冷蔵庫には残っていない。
中に有るのはカロリーメイト、ゼリー、保存の利く菓子パン
それに食パンの耳が少々、
この状況には理由が有る
先日、高校、入って初めての友達
一条と歳月に少しばかり心配を掛けてしまい。
そのお詫びとして二人に飯を奢ったのだが、それが凄まじい結果になる、
簡単に言うなら遠慮が無い。
歳月は口ではあれこれ主張し無駄口を叩いたが
結局、注文のオンパレード
これを全部、貴方が食べきれるんですか?
所々、怒り顔と苦笑いが、混ざった顔で聞くと
ああ、これぐらい余裕
後、奢りだし、そんなに食べねぇから安心しろって!
そんな巫山戯た言葉を口にし無月ではけして食べきれない量の料理を口にしていった。
パクパク、ペロリと
やはりあの時、奢るんじゃなかった。
そんな後悔が全身を迸る。
だがそれは過ぎた事
一旦、深く深呼吸をし体に溜まったイライラを外に押し出すかの様に息を
ブハー、と吐く。
軽くため息を混ぜながら、
「今日はサンドイッチにするか。」
冷蔵庫の中の目の前にダラーんと倒れている卵サンドを取り出し賞味期限を確認、
賞味期限は4月26日
確か今日がそうだったけ?
無月は冷蔵庫の隣に貼ってあるカレンダーを確認
それは賞味期限と同じ日付を指している。
要するにセーフ!
そんなラッキーに感謝しつつも今度は体に優しい胃に優しい野菜ジュースも取り出す。
片手に賞味期限ギリギリのサンドイッチ
片手には体に優しい野菜ジュース
それらを持ち玄関に向かい一旦、玄関の近くの台に放置
そして、足は洗面所に向かう。
軽く大胆に水を手で掬い勢いよく顔に
その後タオルを取り出し濡れた顔を念入りに拭く。
そして近くに置いてある歯ブラシと歯磨き粉を取り出し
軽く歯磨き粉を歯ブラシに付け
からのまた歯ブラシに水を付ける。
これによりいい感じに歯ブラシが柔らかく?
と言えばいいのか、口には出来ないいい感じになる。
「ふー、スッキリした。」
無月は玄関に向かい台に置いたサンドイッチと野菜ジュースを持ち
靴を履く。
そして立ち上がり少年は面倒くさそうにだが若干楽しそうに
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